五月藍

こんにちはこんばんは。

 

うっかりこのサイトに迷い込んでしまった方は初めまして。

 

 

すっかりご無沙汰になってしまいました。

いちおうお仕事はしていたのですが、昨年はまた色々ゴタついてしまいまして。

 

実は前回(2020年8月)に同時進行で製作していた子達を初秋~晩秋にオーナー様へと送り出したのち、入院してしまいまして。

といっても軽く2週間ほどですし、今はなんとか普通の生活は送れていますが。

ここ数年少しばかりストレス過多だったし、不摂生な生活を送ってしまったので仕方ないですね。

 

最後の力を振り絞って一本を送り出したあと、一気に体調が悪くなってしまったので、これからは気を付けます。

 

 

あと昨年は、20年生きてくれた大事な大事なニャンコも秋にいってしまいました。たまに昔の動画にも出演してくれていたのですが…こう毎年家族にいかれると、ね。。

 

 

 

 

 

閑話休題。

 

年の暮れに退院後、今年はしっかり本業へと戻れております。

ありがたいことにお仕事のお話は頂戴しておりまして、本当に光栄なことでございます。

基本的にリペアはお受けしていないので、主にオーダー等の製作が中心です(たまに小物類の製作もありますが)

 

従いまして、お仕事のほぼ9割は県外、全国から。

昔と違ってまったく地元密着型じゃないな、と。もはや関わる気がすでに一切ないのだから仕方ないね。

 

 

で、最近お作りした子達。昨年送り出した子達も一緒にご紹介。

 

 

zt-09 ala

オーダー頂いていたテレキャスです。

 

 

珍しく爽やかな色合いに仕上がりました。

 

ご希望いただいた参考元があったからこそ出来た色合いですね。普段出さない色なため、結構苦戦しました。

 

構成はボディがスワンプアッシュバック、フレイムメイプルトップ。指板、ネックもフレイムメイプル。

インレイもアバロンと黒蝶貝を贅沢に使用したオリジナルフェザーインレイ。

P.U.はFender CustomShopのTwisted Tele、オーダーだから出来るかなり豪華な作りになりました。

 

で、次は…

 

zt-11 nero

こちらもオーダー頂いた5弦ベース。

 

こちらはこちらで見てお分かりの通り少し特殊な子です。

リバースシェイプリバースヘッド、コントロール配置は正位置のジャズベシェイプ。

 

24フレット仕様で、かつ少しでもハイフレットの演奏性を確保するためディンキーサイズにて製作しております。

サドウスキー系のリバース、といった感じです。

構成は、ホワイトアッシュボディ、メイプルネック&指板。

インレイは一般的なMOPのドットですが、パープル色をご希望頂いたので、そちらも着色・塗装してます。

P.U.はEMG、当然アクティブオンリーでプリアンプもEMG BQS。

ご相談の結果、18V仕様にしてますので名前の通り中々の暴れ馬の模様。最初オーナー様も音作りに苦戦されたようです。

 

最近弾いている動画をお送りいただいて、数か月ぶりに元気にやっているところが見られて嬉しかったな。

 

 

ここまでが入院前、昨年お作りした子達。

 

ここからは最近お作りした子達です。

 

まずはこの子。

 

zt-12 ヒノワ

こちらもオーダー頂いたベース。

今回は4弦ですね。

 

年明けから作り始めて最近送り出した子です。

 

いつも作る子達とは違って、かなりスタンダードな作りをしてます。

構成は、ホワイトアッシュボディ、メイプルネック、エボニー指板。

インレイはMOPのドットと、月と星を配置。それぞれMOPと黄蝶貝で製作。

P.U.はLindyFralin、プリアンプはバルトリーニのXTCT、パッシブ/アクティブ切替可、2vol.にアクティブ用2連スタックノブ、パッシブ時用トーン。

サンバースト自体めったにやらないので結構大変でした。せっかくのアッシュだし、私らしいシースルー塗装ってなんだろう?と試行錯誤した結果たどり着いたフィニッシュです。

スタンダード、普通の子を普通に作るって、プロなら出来て当たり前なんだけど、それってやっぱり難しいことで、

さらにその完成された「普通」を超えるものを作ろうとすると難易度が跳ね上がります。

大変だったけれど、オーナー様にはご満足いただけて良かった。

 

今作っているオーダーの子もそうですが、一気にベースのご依頼が増えましたね。

全部初ベース製作のシグレのおかげかな。オーダーいただいたオーナー様には感謝してもしきれません。

 

 

もちろんギターのオーダーもありますが、それもこれからお作りする予定なので、今後上げることになるかと。

 

 

最後に。

 

zt-10 シズク

 

こちらは自分用の完全新作です。

 

この子も2月あたりから始めて最近仕上がりました。

 

久方ぶりの自分用なので、色々挑戦させていただいております。

 

まず作ったことのなかったヘッドレス、スルーネック構造。さらに7弦。

その他に昔失敗してしまったトップのドロップトップ。

ついでに7弦なので、この子もマルチスケールのファンドフレットで製作。シグレ以来にやりました。

構成は、メイプルネック&指板、ウィングはモンキーポッド。バールメイプルトップ。

そんな予算もないので、材構成はシンプル。

P.U.はオリジナル。今回はボビン(フラットワーク)から準備して自巻きしました。最近自分用は大抵自社製作のP.U.だし。

最後にインレイはヒトガタ。やっぱり難しいです。まだまだ、もっと腕を上げないとですね。

 

で、この子は一手。オマケを加えました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏になれば。変わります。

 

たぶん一番手間だったかもしれない、新塗装。

 

あの日、一緒に生きた夏の青。

 

海外でチョロっと見かけましたが、多分こういう使い方は国内初のはず。

 

全然知られていない塗装だし、試行錯誤しまくりました。

 

今回みたいな全体に使うのも良いですが、今後ワンポイントで使用しても面白そう。

ノウハウはある程度掴んでいるので、より完成度も上げられそうですね。

 

あんまりシースルーと相性の良くない塗装方法なので、そこら辺の共存は要課題かな。

 

なにはともあれ新作なので色々試せて楽しかったです。

次の自分用新作はまたアーチトップになりそうです。あっちはかなり時間と手間がかかるのでもう少し先ですね。

久しぶりにハイエンドを鼻で笑える完成度の限界に挑みたいので。

 

 

といった具合で、最近の子達でした。いちおうメイキング動画も全て上げておりますのでよろしければそちらもどうぞ。

 

 

一応お仕事はなんとか続けられています、オーダーもまだいくつか頂戴出来ているし、ありがたいことです。

 

 

製作数は二桁を超え、オーダーでお作りした子達も増えてきました。今後もまた送り出せる子が何本か。

 

 

 

少し前。

それこそ初心者に毛が生えた程度の独学製作者がこのサイトを始めたとき、結構いろいろ言われました。

懐かしいな。

この数年で色々悲しいことがありすぎて全て雑音としてどうでも良くなって、

その間必死に作り続けてきましたが。叩かれても叩かれても、諦めなくてよかったと。

 

 

ただ、まだ、もっと良い楽器を作りたい、届けたい音がありますので、作り続けます。

 

 

 

ありがとう。

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