こんにちはこんばんは。
さぁ個別記事を書くぞ!いっぱい溜まってるんじゃ。テレのフィニッシュとかレスポ改のリフィニッシュとか、ストラトのリフィニッシュとか。←塗装ばっかですやん…。
が、すごい勝手なことですが今回はコレを書きたい。
多分だーれも覚えていないとは思うんですが…、途中で止まってる製作記事がありましたね?あったんだよ!
日付を確認…2017年7月6日だって。へ、へぇー。何年前だよ。というかこのサイトも地味にダラダラとよくもまぁ続いていますね。
元記事のURLはコチラからどーぞ→ギター製作【4本目】③―再製図作業とトラスロッド溝加工―
時系列的にはオーダーのリラさんの前、深紅の後ですね。
工具設備的な限界とかで止まっていた子。当時手押しカンナ持ってなかったし、所持していたバンドソーも挽き割りには力不足もいいところでしたから…。それに伴う計画変更、再製図とかしてロッド溝掘って、テノン調整して、そのまま忙しくなって放っぽいといたんだった。
ちなみに当時の製図はコチラ。
たぶん今でもこんな詳しく書いてないってくらいキッチリ書いています。←おい。
フラットトップとして作ると、やる気的なところで燃えないっていう、難がありました。
まぁ…今回は失敗前提で、工程も何も無視して気の向くまま作ってみようと思って再開しました。
ひと様の楽器ではあんま失敗できないので、こっちでは久方ぶりに遠慮なくミスってます。ミスしないと上達もしないしね…。とか言いつつ、この構成で今後製作することは絶対ないだろーけど。
※軽く端折ってますが、ボディシェイプのカット、テノンの製作はチマチマ終わらせています。この1年半で、いつの間にか。
とりあえずおもむろに接着を始めます、1年半ぶりに…。
もうこの辺で計画性とか一切ないです。そもそも計画とか順序とか考えるならこの時点でネックは絶対接着しないんで。
シコシコ削って成型したネックエンドのテノンが、「いま!!いい具合ッス!いまボディとくっつけて下さい!!」て泣き喚いていたんで、ノリと勢いだけで接着しています。ふざけた言い回しですが、このジョイント、実は結構な精度が要求されてます。
で、ヘッド耳もついでに接着しつつ…
溝も切っていきます。元日、熱があるのに。休みなのを良いことに。
つぎつぎ。
ここらへんは平常運転。P.U.ザグリとブリッジ用のリセスもいつもどーりルーティング。いい加減慣れているので一切の迷いもなく掘ります。
が、そもそも計画性のない製作。掘ったは良いものの、実はフロイドローズ載せたくてこのザグリにしたわけじゃありません。
ここんところFRTのザグリを掘るのがデフォだったので、勢いのまま掘ってしまっただけ。若干後悔しています…別にシンクロでも良かったかな…って(笑)
オーダーだったらしっかり考えますが、特になにも考えてないからこーなる。特に燃える構成でもないので尚更。もちろん、力を入れる箇所はこの後しっかりありますが、今回「ギター本体には」特別なことはしないのでこうなってしまうわけですね。
この時点でバインディングもするかしないか決めてもいません。そもそもするんだったら、ネック接着前に溝掘ってるはずだし、ザグリが終わった時点でこれトップを貼り合せてもいませんからね。多分もうバインディングはしない方向で…少なくともパーフリング等を使ったカスタムバインディングは確実にしません。フラットトップで装飾過多なのは逆にちょっとダサいので…。
で、いよいよ今回のやらかしポイント。
…なんかアレだな…アレ、曲げすぎたカナー?
むしろここまで曲げる必要あったのかと。そして曲がっちゃうのかよ。
何よりここまで曲げる必要あるほどバック材のエルボーカットしたやつが悪い。
で、この辺までは良いんですよ。
よくここまで曲げたな、と。よくやったわ、自作ベンディングアイロンさん。この治具、長時間ハロゲン点けっぱなしだと熱持ちすぎて煙出して発火しそうになるから怖いんですけどね←
で、バック材に接着(ドロップ)するところまではいい。
なーんで俺は削り過ぎてしまったんだー…(´Д`)
熱あるのにムリして木工なんかやってるからこうなる。調子に乗って、様子も見ないでガツガツ削ってるからこうなる。
この瞬間、バースト確定ですよ。ま、いーか、1年半前から計画変更してるくらいにはミスってるから今さらか。
で、あとから気づいたんですけど、付き板じゃなく、しっかりした厚さのあるトップ材を使ったフラットトップ…というかドロップトップのエルボーカットって、こんな急な角度ついてないんですよ。もっともっとささやかな角度の曲げで良かったみたい…私のあの苦労は一体。
まぁ具合は分かったので次回の大きな改善点としておきましょう。ここまで大きなミスも久しぶり…ありがたいことだと思いましょう、すっごい悔しいけど。そもそもドロップトップ≒フラットトップの楽器作ること自体、オーダー以外で今後あんのかな…。次はアーチトップ作る気満々・・・というかすでにアーチドで作りはじめてんだけど。
そんなやらかしもありつつ…これもいつもの作業。
装飾過多はイヤなんですが…
このインレイだけは外せない理由がありまして…。
この子のアイデンティティに関わる部分ですので。
詳細は別で書こうと思いますが…この子の肝となる部分があります。
コレ、です。
なんと言いますか…このギターを作る理由はこの一点に集約されます。
とりあえず素人が初めてギターを1本作ってみても、
2本目にカラスを作ってみても、
3本目で紅い子を作ってみても。
そのあとお仕事としてリペアやオーダーをこなしてきても、ずっとひっかかっている言葉があって、
「エレキギターなんてピックアップで音が全て決まる」「ボディやネック材が違ったところで変わらない」とかそういう方が少なくない数いる、スクールで製作を勉強している子でさえそう言う人間もいる。
ま、音楽なんて感覚的なもので、色んな思考回路の人がいるので、それ自体にわざわざ何か言うつもりはないけれど、言いたかったんだ。なら、それを作ってやるよ、って。
というかピックアップ自体は結構簡単に作れます。以前記事にも上げましたが、ピックアップ製作も頑張ればなんとかなります。
今回はそこからさらに数歩踏み入ってみました。
基本的に全パーツ手作りです。
シングルP.U.のフラットワークは下側のみバルカンファイバー切り出し。
まぁ、トップ側同様木製でも良かったんだけど…単純に面倒だったので。
木製だと、厚さ整えたりとか結構大変なんですよ。ファイバー素材だと圧力以外の外的要因に強いのも長所ですし。
肝心の巻く作業は…今回一度もミスってません。途中で切れたりも無し。
慣れれば、結構いけるもんです。むしろミスらないのは大前提、で、
いかにタイトに、いかにルーズに、
いかに均一に、いかに不均一に、
いかに中心に、いかに両極端に、
巻くか。これが難しくて大切なんだと思います。
タイトすぎてもルーズ過ぎてもダメ。
均一に巻きすぎてもダメ。
結論。…まだまだだぁ…。
あ、念の為、メーカーの製品が一番に決まってんじゃんjk…とか思う方は、どうぞどうぞ、そうお考え下さいまし。そう思っていて良いと思いますよ、基本的には。僕はそう思わないだけです。
ちなみに、僕のような未熟者の巻くピックアップはともかく、一流の製作者の方の巻くピックアップは大手メーカー品の十倍以上の値がしますけどね。
手作りには手作りの長所があるからこそ、わざわざ自分で巻く輩が一杯いるわけですから。あんま国内で自分で巻いてる人はいないけど、大抵のプロは自作できますからね。ギター弄りをする人は無数にいるけど、P.U.製作をする人は日本だとあんまいないんですけどね…個人で作ってる動画だとエム・プレッドさんとことか花道さんとこくらいじゃないかな…。
で、今回はピックアップを作るだけではなくて、それ自体に「カタチ」を与えたかった。そのギター専用の意味を与えたかったので。
わざわざここから作りました。
これで指板インレイと1つのカタチを為せる。
返す返すもエルボーカットのミスが忌々しいけれど。
あ、
なにげにポッティングも終わらせてあります。
コポコポと煮えており、まさに魔女の釜のよう。おかしいな、OZの魔法使いは、ただの三十路過ぎたオッサンなんだけど。
あ、ワックスはパラフィンがメインにマイクロと、蜜蝋を少々。ちゃっかり蜜蝋は蜂の巣から手作りしてます。邪悪な色合いの原因は主にソレ。
音はまだギター本体が出来ていないのでまだわかりません。
楽しみやら怖いやら…。
まぁ、いちおう着磁したあと抵抗値出てるので音は拾うでしょう。コレでダメならもうお手上げ。
地味にシングルは43AWGで8500ターンのポリ線、ハムは42AWGで5560ターンでエナメル線。
どう変わるかな…。あ、詳細製作記事は別途記事と動画製作予定です。映像でも撮ってあるので。
不安なのはSH-1のターン数参考にハム作ったから、歪みメインとしてはちょっと出力大丈夫かな、ってところもあるんですが…まぁ出してみないとなんとも言えませんね。
…と、まぁそんな具合でこの子もあと少し…。
本体のほうはしっかりミスってるので、とっとと仕上げてしまいましょ。
てことで本日もご覧いただきましてありがとうございました!
ほなー。