ギター製作【4本目】③―再製図作業とトラスロッド溝加工―

こんにちはこんばんは。

 

 

 

お久しぶりです。

 

前回から地味に時間が経ってしまいましたね。お待たせして申し訳ございませぬ。

 

 

さて。

今回は製作記事です。

 

・・・が。うん、あんま進んでないんです。諸々理由があって。

 

まずですね。

 

あっついんだよ!なんだこの暑さは(;´Д`)ノ

 

ここ最近の暑さやジメジメとした気温のせいでロクに進められやしない。

 

ちょっと作業しただけで滝のように汗が流れます。違う意味で体力がガツガツ削られすぎて遅々として進みません・・・。

 

 

まぁチマチマ進めていきましょう。夏だしね、仕方ないね。

 

 

 

で、気温もそうですが、一番の遅延の理由。

 

バンドソーが不調です・・・。しょせん安物だからなぁ・・・。

 

きっかけはスルーネック材を加工しようとしたこと。

 

少し加工を進めて、「あ、コレ、今のバンドソーじゃ加工しきれん」ってなったので、色々予定を変更していたりもして。

 

 

まず、スルーネック材を加工するにあたり、うちのバンドソーじゃキツイ。その上、やっぱり手押しカンナがないとムリゲー。

つくづく、2月の手押しカンナの振り込め詐欺が痛かったですね・・・。だお金戻ってきてないし・・・。

あ、ちなみにとうの昔に警察には被害届けも出して、他の方の被害届もあわせてその方(お店)の口座は凍結され、債権も消滅しています。ザマァ

あとは被害回復分配の手続きの開始待ち・・・。戻ってくるにはあと数ヶ月かかるでしょう。

 

 

念のために言いますと、スルーネックのギターが難しい・・・というよりは今回僕が設計した構成だと難しい、ということですね。

普通のスルーネックだとぶっちゃけそこまで難しくないのですが・・・基本的にトップ材をドロップないし、突き板にするスタイルで製作しているので、ちょっと難度が上がるんですよね・・・。

正直、つぶしの塗装はあまりやらないし、かといってシースルーにすると、トップ材を貼らなければスルーネックはバッチリ分かってしまうので・・・普通のスルーネックはあまり作りたくなかった、というのもある。

 

 

 

てことで、計画を変更し・・・。

数日悶々と考えた結果。

 

セットネックにすることに。スルーネックは設備が整ったらですね。

本気でアーチ材をまた輸入しようかと思ったけど、ギリギリで思いとどまりました。

 

で、製図も描き直しです。

 

 

 

 

スケールから何から変更しています。

 

 

 

同じなのはシェイプだけ。

 

 

簡単に今回の構成を言いますと。。。

 

 

・セットネック(ショートテノン)

・ネック仕込み角1°

・フラットトップ

・25インチスケール

に変更しました。

 

 

上手くいくかはなんとも言えません。

 

この構成はほとんど見ませんから・・・。

もう素直にアーチトップ作れよ、って構成ですね。

 

まぁアーチは次にとっておきましょう、ってことで。今回はフラットトップです。

 

 

何より怖いのが、今回はテノンを1から自分で考えたので・・・上手くいくかどうか・・・ってところですね。

まぁバンドソーの不調のせいであまりサクサクいっていないのですが。

 

あ、テノンってのはネックのジョイント部のことです。

 

ぶっちゃけ前回のPRSタイプでディープジョイントは懲り懲りになっていたのですが・・・やっぱ燃える構成って大事ですよね。

 

難しいから、やる気も出るのです。

単純に前回のようなPRSのディープジョイントなんて1回やっててもう出来るのだから、また同じことをやっても精度が上がるのは当たり前。

だったら尚一層難しいことをやらないと技量の向上には繋がりませんし。

レスポールはもとより、PRSのディープジョイントより難しいもの・・・となったら1から自分で考えるしかありませんね。さすがに数日ずっと考えていました。

 

で、先日ようやく描き上がって、罫書きを諸々済ませて、現在チマチマとザグったりジョイント部を作ったりしているところです。

 

主に外的環境のせいで全く進みません。

本来ならザグリなんて、ネックポケット、ピックアップ、ブリッジ含めて一日で終えられるのに・・・。ちょっとトリマーで掘るだけで汗だくになるのだから進められない・・・。いまだネックポケットが終わっていないってどういうこと・・・。

 

せめて窓を開けたいけど、なんせあの子はうるさい工具なので・・・近所迷惑になっちゃうからなぁ。

さすがに休日になったら僕の命のためにも少しくらいは開けさせてもらいますが。

 

 

 

 

ただ、一応終わっている工程もあります。

 

 

今日はそれだけ書いておしまいにしておきましょ。

 

はい。

今回もよろしくねトリマーさん。

 

製作する時に最初にトリマーを使う作業はいつもこの工程です。

 

 

見慣れた光景。

 

トラスロッド溝加工です。

 

いわゆる「背骨」を入れる作業。

 

メチャクチャ大事な工程です。

 

とはいえ、さすがにもう(まだ)4本目。いまさら失敗してちゃもうお話になりません。

 

 

・・・えぇ、失敗?しましたとも。ちょっぴりね。詳細は後述します。

 

溝を掘り終わった画像がこちら。

 

 

トリマーにせよルーターにせよ、ルーティングの基本中の基本ですが、一度に目標の深さまで掘るのは絶対にNGです。目標が浅い場合はともかくとして。

 

いつも通り使うロッドの深さが9.5mほどなので、3mm→6mm→9mm弱と掘っていき、最終的に完全ツライチになるよう、微調整します。

 

 

 

 

で、このあと、ロッドのナット部分(ここは深さも幅も10mm弱)をドリルで拡張していくわけです・・・が。

 

やべぇミスったw

 

調整用のナット部分が入るところを拡張し終えていないのに、試しにロッド嵌めたら抜けなくなったww

 

・・・うん。シビアに作り過ぎましたね。

十数分汗をかきながら悪戦苦闘して、反対側からハンマーでコンコンと叩いて外しました。

 

自分でアホかと思ってしまった。

精度、上がってます・・・。

腕、ちゃんと上がってたんだなぁ・・・。

 

で、ちゃんとナット部分も拡張し終えて・・・

 

嵌りました。キッツキツです。

 

というかナットの調整部分は嵌めるというより、横から叩き込んでいるので、埋めるといったほうが表現が正しい気がする。

 

これまでにない出来ですね。ヨカッタヨカッタ。

まさか抜けなくなるほどとは思わなかったけど。

 

もちろんこの状態でも抜こうと思えば抜けます。

・・・が、まずロッドを効かせて逆反り対応のようにしないと、ハンマーで叩くためのお尻が浮いてこないので、若干面倒くさい・・・。ロッドがこの時点でしっかり効いている、と思えば嬉しくもあるのですが。

 

1本目
2本目
3本目
4本目

 

 

こうやって見ると変遷がよく分かりますね。

 

 

というか1本目ひでぇなw

チップしてるし、調整用の部分も汚すぎる。道具も技術も知識もなしに当時はよくやったとは思うけれど。見てて恥ずかしくなるレベル。

2本目は守りに入りすぎて逆にダメなパターンですね。もちろんロッドは効きますが、あまり良くないと思う。

3本目からようやく合格点かな。木屑のせいで汚く見えるけど。

 

トラスロッド1本見ても苦労してきたんだなぁ・・・(遠い目

 

 

 

いや、悦に入ってないで早く作ります。

 

ロッドなんて序盤の序盤。

すごい大事な工程ですが、この後地獄のジョイント部の勘合作業が待ってんだから。

 

 

 

 

頑張ろう・・・。

 

 

 

てことで。今日は主に方針転換とロッドの溝加工だけになってしまいましたね。

 

 

 

ボディのほうも地味にほんの僅かですが進んではいるので・・・・もう少し見れるレベルになったら更新します。

 

 

 

 

 

それでは長くなってしまいましたが、本日もお疲れさまでした。

 

 

 

 

 

ほなー。

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