リペア―サドル成型及び調整―

こんにちはこんばんは。

 

 

雪が・・・雪が・・・ッ!!

 

 

 

本日はお休みでした。というか土日は仕事がほとんどなので、月曜は基本的にお休みです。

 

せっかくのお休みなので、外出しようと外に出る。一歩…二歩…ズボズボと埋まる足首…僕は引き返した(´・ω・`)

 

 

うーん・・・朝起きて午前中のうちに家の雑事やリペア依頼終えて、いよいよ自由に外を回ろうと思っていたのに。

 

 

まぁ仕方ないですね。皆々様も外出で運転などする際は、路面など気をつけましょ。

 

 

 

 

で、だ。

 

やっと諸々ひと段落しました。

 

なぜかタイミング悪く本業で連勤が重なったり、リペアが3件被ったり、それなのに夜に予定が入っていたりなど、妙に忙しい一週間だった気がする。

 

昨日の飲みを終えて、今日は朝からリペアをやってようやく終わりました。

 

 

まぁ飲みなんざどーでもいいんですが、とりあえずリペアのほうですね、今回はそれについて書いていこうと思ふ。

 

 

 

前回書いたギブソンのレスポールは先日受け渡し完了。

結局、ジャックプレート交換とネック周りを綺麗にして弦交換しただけだけど、そこそこ良い感じに仕上がりました。

 

ただ、導電処理してないからか、少しノイズが気になりましたが・・・とりあえずお返しして、気になるなら改めて導電処理する、という形にしました。

 

ノイズに関しては、それも音の一部だ、と言って好む方もいらっしゃるので、よほど酷くない限りオーナーさんにお任せしています。

そんな大変な作業じゃないけど、再配線しなくちゃいけないから少しは代金も頂かなくてはならんので。

 

 

で、それをやっている間にいただいた別件の依頼。

こちらはアコギのサドル交換。正確にはエレアコですが。

 

 

こっちはサドルの成型だし、特にギターを撮影して全体画像をアップする必要がないので頼みやすかったですw

 

快く許可もいただけたので、せっかくだし画像付きでみていきましょ。

 

今回は牛骨とで悩みましたが、TUSQ材を使用します。音家さんで¥800くらいかな。

というかガチな本物の象牙とか言われても困るし。

いや、別に僕は困らんけど、アレ、素材だけで¥8,000~10,000とかするからなー・・・よほどじゃない限りお勧めなんぞしません。

 

で、完全なブランク材で1から成型するという手もあったのですが、今回はMartinのギターなので、いちおう簡単に成型済みのを選択。他のアコギだったら1から成型しても良かったんですけどね。

ちなみに、同様にTUSQを1から成型しているナットは以前、どこかの記事に上げたはず。製作2本目のカラスさんに今でも使用中でござる。

 

 

今回のサドル材は、上は微調整するだけで済むので、大幅に削るのは下側だけです。

とはいえ、ピエゾ(ピックアップ)にのるところだし、適当に作れるわけはないので、きっちり削らなくては。

 

 

下のサドルは元々のっていたもの。

 

上のはこれから加工するサドルですね。これに罫書き線を書いて削っていきます。

 

とはいえ、下のサドルがのっていた時点でも、まだまだ弦高が高かったので実際にはこの罫書きよりももっと削っていく必要がありますが・・・まぁそれは微調整の範囲でしょう。

 

とりあえず罫書きのあたりまではかなり適当に削ります。

スピンドルサンダーとか持っていないので、ボール盤と六角軸のサンディングドラムで代用します。

で、そのあとはいよいよ平面を気にしつつ手作業で削ります。

 

なんだかんだいって自分の手が一番信用できるので、細かい作業はどうしても手作業になってしまいますね。

ここでしっかり平面が出せないと、のせたときに傾いたりしてしまって、オクターブが狂ってしまったり、強度面でも不安が出るので、ここはしっかり作業します。

万力で固定し、サンディングブロックである程度平面出しした後は、机に貼りつけたペーパーで整えて完了。

 

 

これで成型はおわりですが、実際のせてみて弦高をチェックしたりして、何度か削って調整してという最後の作業が一番時間を使います。

 

というか、上の万力などを使って平面出しする作業とか、あっという間に終わるので、むしろ微調整のほうが大変なんですよねぇ。

 

まして、今回は別に弦交換を含まない依頼だったので、弦を緩めた状態で何度もサドルを抜き差しするのがすっごく厄介だったw

 

まぁ、なんとかなったので良かった良かった。

 

ちなみにサドル幅が溝に対して結構シビアだったので、幅も削って成型し直していたりします。

 

とりあえず、良い感じになったので、120番のペーパーから240→400とかけて最後にオイルでケアして完了です。

 

特にネックも反っていない子でしたので、ネックもはあまり調整しなくて済みました。

 

ところで、ふと気になったんですが、マーチンってデフォルトでピエゾの上にシム何枚も挟んであるの??

アレのせいで弦高が異常に高くなっていたんだけども。

妙にたくさん重なっているシムの枚数を見て・・・僕はそっとそれを見ないことにしたんだ・・・。

 

 

さて、まるで見てはいけないものにフタをするかのよーにサドルをはめた後、チューニングしてオクターブもチェックして終了です。

 

 

最終的な弦高は12フレットで以下の通り。

 

6弦側で3mmちょい。

 

 

1弦側で2くらい。

 

 

 

自分のだったらもうあと0.2~0.5くらい下げるけど、さすがに自分のギターではないので、この辺に落ち着きました。

 

 

あまり下げるとビビる恐れがあるので、これ以上はちょっと厳しいかなぁ・・・。ナットとの兼ね合いもあるので、今回はこのくらいにしました。

 

 

 

まぁこのくらいなら演奏するのに支障はなかろ。

 

 

あとはオーナーさんのほうで弦交換するだろうから、その時にでも自分好みに合わせたりされるかもしれませんので。

 

 

 

 

 

と、いうことで。

個人的には久しぶりのサドル成型でした。

 

 

 

うん。腕は鈍っていなくて良かった。

 

 

というか何より思った。

 

 

 

やっぱマーチンいいなぁ・・・作りがしっかりしてる。欲しいw

 

 

いや、欲しいには欲しいんだけど・・・正確には買うわけではなく・・・作りたいw

 

 

 

うちに依頼される割合だと、8割ギター、残りが2割がベースその他、ギターもアコギとエレキが半々くらいですが・・・やっぱアレだ、リペアしてると作りたくなる。

 

 

アコギ作りたいなぁ・・・。

 

 

そろそろ手を出そうかなぁ・・・。

 

 

ああ、悪い病気が発症しそうだ。我慢我慢。

 

特に材が欲しくても今の円相場を見るに輸入したくないし。

 

 

 

 

 

もう少し我慢しますww

 

 

 

 

 

 

ということで、今日もありがとうございました。

 

 

 

 

 

ほなー。

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