ギター製作とその道具についての中身のない雑記。その③ーナット成型中ー

こんにちはこんばんは。

 

連休に入りました。わーい。

まぁ平日に連休に入っても、都合がつく友人もいないので特に予定はないのですが(そもそも友人が少ない)

 

 

休み前は、連休で動画を作ろう、と息巻いていたのに、連日の暑さでへばっているので撮影に入れません。いや、ホントは頑張りたいんだよ?

 

やることもないのでここ最近はいつも通りお勉強です。次の子はもっとしっかり出来るようにしたいし。

作るごとにステップアップもしていきたいので、そのお勉強です。

具体的に次の課題はバインディング+パーフリング、アーチトップとかとか。セットネックはまだやりません、が・・・そろそろディープジョイントくらいは出来るように頑張りたい。要練習ですね。

 

あとは基本的な木工、塗装のことも。特に塗装に関して、

今までラッカーやアクリルウレタンで作ってきたので、次はアクリルシリコンに挑戦したいのだけれど…アレ、高いんだよなぁ。

お高い分、上手く出来たら完成度は更に上げられそうなんだけれども。

あ、ちなみにラッカーはもう最近あまり使いません。色合いは奇麗で良いんですが、扱いがめんどいからね。

 

ぶっちゃけ「ラッカーが最高だ!」などという時代遅れな思考を持っているのは一部のプレイヤーの方だけで、作り手でそんなこと考えている人はいません。

地味にこういう認識の齟齬は多くて、木材でも結構あります。やれ1ピースだ3ピースだ、ホンマホがスワンプアッシュがどーたらこーたら。キリがないので割愛しますが、そういったことは自分で調べて実際に手にとってみるのが一番です。

 

ラッカーにしたって見た目の美しさがメリットに挙がりますが、別にそれ以外の塗装でも美しく仕上げることは出来るので(僕はまだまだ出来ないけど)要は作り手の腕と製作環境次第ですね。

ラッカーにウレタン、ポリエステル、シリコン、フッ素にUV・・・使う塗料だけでもたくさん。もっと勉強しなくては。

余談ですが個人的に一番使うのはステイン着色にウレタンクリアです。恐らく今後もこの方向性でいくでしょう。しばらくバーストもオイルフィニッシュもする気はないので。

 

塗装やら木工は、勉強して実際に数をこなして腕を磨かなければなりませんが、組み込みもちゃんとやらないといけませんね。

と、いうことで製作でも比較的後の作業になるナット作りなんてものをしてました。

いや、別に元々作れはしたのですが、ちょっと完成度を上げたくて。

単純に二号機のカラスさんのナットが気に入らなかったので作り直しただけなんですがね、ええ。

 

今日はその画像を上げよう、そうしよう。

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今回使うのはTUSQです。いつもお世話になっている音屋さんにて¥700也。

 

いつもは牛骨で作りますが、今回はこの人工象牙でいきます。

 

 

カラスさんの色に合わせようと思うと黒にしたかったし、ブランク材で納得のいくコスパで、と考えるとこの辺かな、と。

 

最初からナットシェイプや弦の溝も掘ってあるのを買うのが簡単なのかもしれませんが、それじゃ練習にならんので。それに微調整の問題やら自分好みに作れない、ということもあり、いつも買うのはこういった未成型のナット材です。

ナット成型はコスト的にも安いし、出来る方は多いはず。ナットは弦高等に直結するのでパーツの中でも大事なモノの1つです。※大事じゃないパーツ?ストラップピンとかじゃないですか?(適当)

というかネック周りは基本的に全て大事です。ネックがダメだと全てがダメになります。

 

さて、ではこいつを成型していきましょう。

とりあえず厚みが意外にあったのでヤスリで削ります。

そんで両側を落として、43mm幅のネックに合わせ、弦が乗る上のシェイプを削って成型します。

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で、こうなりました。

サンディングブロックとペーパーやすりで出来るので簡単ですね。

荒成型が完了した後、番手を上げて、最終的に1000番付近で研いでコンパウンドで仕上げた状態です。

 

塗装の鏡面仕上げじゃあるまいし、2000番以上は使いません。←単純に面倒だっただけ。

 

形が出来上がったら、こいつを実際にネックに接着後、溝を掘っていきます。

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1~6弦の弦間ピッチについては、うん・・・だいたい7mmくらい(超適当)

ちゃんと測って作ってはいますが、説明が長くなりそうなのでめんd・・・ry

以下、簡単ですが。

1弦と6弦が弦落ちしない長さを両側で約4~5mm

これを実際に弦落ちしやすい1弦側にスペースを多めにとって作ります。

後はそれぞれの弦間が均一になるように7mmくらいの間隔で溝を掘る。

というわけです。

ただこの時は専門工具を強くお勧めします。

使う弦のゲージにもよりますが、1弦の溝は極端に細いので、市販のヤスリ等だと太過ぎてキッチリ掘れません。

太く削り過ぎると、弦振動が大きくなるのでピッチのズレや出音に大きく影響します。

ここが個人的に今回一番練習したかった部分です。リペアマンの方々の腕の見せ所ですね。

 

こういう場所に使うのが専用のナットファイル。お高いです。1本¥1400~1800くらい。これが最低6本から必要になってくるので・・・本当に専門工具は高い・・・。リペアマンやクラフトマン御用達なだけはある。こればかりは海外でも値段はそう変わらないので僕は国産のものを使っていますが。

 

メーカーによってはこういった専門工具に関して、かなりアコギなことやってくれています。

特に日本でこういうものを買おうとすると大体がそうなります。

今回使ったナットファイルやサンディングブロックは別ですが、専用工具を買うときには色々下調べをしておかないと結構痛い思いをします。

 

まず、現在国内でこういった工具を扱っているお店が少な過ぎる件。

少ないが故にずいぶん露骨な値段の釣り上げが行われています。

どこのメーカーとは明言しませんが、リーズナブルでゴミのような楽器のキットを売っているあそことか、オーダーメイドにリペア等も行っているあそことかですね。大和マークさんは(モノによりますが)比較的親切なほう。材ならアイチさんが最強(たまに外れに当たるけど)

パーツ類だけならサウンドハウスさん(俗にいう音屋さん)が安く確実で早い(工具類は入荷が遅い)

あとはモノは少ないけど安定のamazonさんにて、全国のお店屋さんが出している安いものを探しまくる、ですね(これが馬鹿にできないんです)

なので、

木材ならバック材やネック材をアイチさん。※トップ材はアイチさんでは慢性的に品切れなので、全国の製作家たちは皆さん頑張って独自に仕入れてます。

P.U.などのパーツ類は音屋さんやamazon経由で入手。

 

そして、専門工具は?ええ、上に挙げたような理由から、慣れてくるとルシアーたちは考えます。

国内のメーカーたけぇ・・・ん?じゃあ海外なら安いんじゃね?

というか木材もあっちのほうが安いじゃん・・・。

となるわけです。※例外的にアイチさんは異常に安いだけ。海外並みに安いからね、トップ材以外は。

 

そして、手を出し始めます。個人輸入・・・。本当に業の深いことや・・・。より良いものや道具を求めると行き着くところはそこです。まぁ普通の人はそこまで行き着かないので大丈夫だとは思うのですが。

そこまで精度や道具の良し悪し、コスパや手間なんかを考えないなら、わざわざ海外まで手を伸ばして買わなくても作れるんですけどね。

でも、一度足を踏み入れてしまったら・・・もう戻れませんから。なんせ国内じゃ流通してない専門工具や治具も多いですし。

ああ怖い怖い。

とはいえ、ボール盤やらコンプレッサー、バンドソーなんかは国内で買えるので、助かりますね。つーかこの辺の工具がすでになんか色々もうアレで手遅れな人しか持ってないんですけどね?

僕もまだまだ持っていない、欲しいものはあるので・・・少しずつですね。もう戻れないので・・・。

 

勉強しつつ頑張ろう。

 

なんかナット作りがほんのオマケ程度の内容でしたが、長くなってしまったので今日はこの辺で。

 

ではではー。

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