こんにちはこんばんは。
ようやくここ数日余裕が出てきました。
少しは涼しくなったし(また暑くなるそうですが・・・)今のうちに少しでも作業を進めていきましょう。
・・・とはいっても本命のギター製作はまだ、もう少しあとです。
製図が出来ていないので・・・すいません、チマチマ作ってはいるのですが、まだ本腰を入れていないので、もうちょっとかかりそうです。
てことで、今回はピックアップについて書いていきます。
進んだようで・・・進んでいない・・・。
まずはこちらをご覧くださいな。
いつだったか載せた画像です。
先月初めだったかな・・・いやぁ全く進んでませんでしたね!w
いえね、実はこのシングルコイルのキットを買ってから気づいたんですが・・・まだまだ発注しなければならないものがあったので・・・結局こんな後になってしまったというわけでさぁ。
で、前回の記事にも書きましたが・・・届きました。
マグネットやら極性テスター、ハトメ(eyelets)やバルカナイズドファイバーなどなど。
※正確にはバルカナイズドファイバーとかハトメとかいりません。上のキットを使う限り、ちゃんと加工済みのフラットワークがあるので(あ、フラットワークってのはコイルの土台と上のアレのことです。)
ただ。・・・キットとは名ばかりとはいえ、どーせなら1から作りたい、といういつもの病気が発症してしまったので、フラットワークから作ることにしました。
追加発注でそれらも輸入して、さらに足りないものもあって、(今現在も足りてないのですが・・・)ドリルビットなんかも買い足してました。
ドリルビットなんざ、0.5mm、0.8mm、1mm~10mmまでは0.5mmきざみで持っているし、10mm以上もフォスナービットやロングビット等・・・地味に種類は持っているつもりでしたが・・・やはりまだまだ足りません。
できれば0.1mmきざみで欲しい・・・wけどさすがにそんなに揃えてる余裕はないので今回は4.9mmビットも仕入れました。
4.5mmや5mmを持ってるのに、必要なのか?って意見もあるかもしれませんが・・・必要です。0.1mmってかなり大きいんですよね・・・まったく・・・。
で、とりあえずそれらが揃ったので、本格的にピックアップ製作に乗り出しました。
本当は巻線機用のモーター・・・用のカップリングのサイズを発注ミスしたので、それも買い直さなきゃならんのですが・・・地味に高くて・・・プーリーにしようか迷ってるんですが・・・。大体国産のモーターなのに軸がインチ規格とか・・・すっかり騙された・・・巻線機が輸入モノだから入念に測っていただけにショックがデカかった・・・。というかアレだ11mm×6.34mmとか、そんなマニアックな規格のカップリングがそうそう転がってるわけないし、あってもお高いわけですよ!!(以上、蛇足)
製作にあたって使用する巻線機は(電動化はまだだけど)ある程度、作業部やらガイド部やら作り終わったので、一応使用に耐える仕様にはなっています。・・・正確には自作というより改造している、お手製巻線機なので、使い勝手を見ながら適宜修正、という形です。
んじゃま、前置きはこの辺にして・・・さっそくこちらをご覧くださいな。
バルカナイズドファイバーを切るところですね。
あ、画像右はお手本用の既製品です。
見ても分かるとおり、下書きの寸法が上と下で若干違います。
主に幅とか。
これはハムとシングル用で幅が違うからですね。
とはいえ、幅だの長さというのはメーカーごとでそれぞれ違うので、最低限ピックアップカバーに入るなら、たいして問題にはなりません。
カットしました。
そんで簡単に成型してみました。
これで形だけはOKですね。
ほーんと・・・なんでこんなん作ってんだろうね・・・。
考えるのはやめよう・・・。
さて、問題はココから。
上でカットしたフラットワークに、ポールピース穴をあけていくわけですが・・・。
ここで使いたいのがコレ。
コレも以前どっかで上げた画像ですね。
このアルミ板(5mm厚)をテンプレートにする仕上げをしつつ、それを使って正確にポールピース穴をあけていきたいわけさ。
・・・ギターに使われているパーツを作るために、そのパーツを1から作るためのテンプレートを1から作るとか・・・何言ってんのかわからねぇと思うが、俺にもわからねぇ・・・。
さて、この時に問題になるのが、前々回のリペア記事でも触れました弦間ピッチの問題です。
・・・まぁ弦間ピッチというよりかはポールピース間のピッチなのですが・・・同じか。
このポールピース間の間隔も実は数種類あるんです。
例えば、製作2本目や3本目のリアに載せたDimarzioのToneZoneやSuperDistortionで使用した「Fスペース」というのは10.2mm
その他、9.8(9.7)mmや10.5mmというのもあります。
それぞれ使用するブリッジの弦間ピッチに合わせて、選定されるものです。
さらに面倒なのは、同じギターでもシングルとハムで、またはハムとハムで弦間ピッチが違ったりもします。
既製品のメーカーのギターや改造・乗せ代えしたギターにはあまりうるさく口は出しませんが、自分で1から作るとなったら話は別。
自分が作るギターやピックアップだったら、そこもとことんこだわります(末期)
ミスや成功、その全ての責任が自分に帰結するわけで・・・誰に教えてもらっているわけでもなく、究極的な自己満足なのだから、そこで妥協したらお終いです。だからこそ楽しいわけで。
ガチ自作勢の深い業を噛み締めながら進めましょう。
ということで(?)
今回作るテンプレートのピッチは10mmと10.5mmを選択しました。ここから増えていくんでしょうね・・・フフッ。
あけました。
・・・と簡単に言ってますが、結構大変です。
時間がかかる上にすごい集中してやらないといけないので。
とりあえずコレがシングルコイル用10.5mm
あー・・・疲れた。・・・・・・あぁ、次はハムか・・・。
・・・あけました。
こっちは10mmです・・・。
ちなみにですが・・・それぞれ穴自体の径も違います。
シングル用はポールピース径の関係で4.9mm(このためにわざわざ発注したので)
ハム用はスラッグ(ノンアジャスタブルポールピースの方ね)の関係で4.5mmです。アジャスタブル用?しばらくアジャスタブルを使うフラットワークを作る予定は無いので、まだ後回しで。
あ、一応・・・ハム用を作ったのにもちょっと理由がありますが・・・それは追々。元々プラスチックでボビン自体が成型されているものなので、テンプレートは「本来」いりません。買えばいい話なんだし。・・・が。買えばいい、と言われて素直に買い続けるような男なら、まずピックアップを作ろうなどとは言い出さないのさ。
というか、この時点でついてこれている方がどれほどいるのだろう・・・なんか心配になってきたww
あの!もし分かりにくいところや説明不足なところがありましたらコメント等でお知らせください!すでに説明不足だらけだと思ってるのでwただ、もうどこが説明足りないのかも、心当たりがありすぎて分からないので、もしよろしければご一報くださいww
よし、防衛線は張っといたから、これでもう大丈夫やろ(なにが)
さて、テンプレートが完成したので・・・さっそくカットしたバルカナイズドファイバーにテンプレを使って穴をあけていきます。
・・・・・・作業中・・・・・・
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
「・・・・・・ふっ」
・・・やっちまったぜえ。
アレだ。ボール盤で圧をかけ過ぎた・・・。
失敗ですね。見事に。
・・・ふむ。情報としては知ってましたが・・・バルカンファイバーはやはり強度的なところに問題があるか・・・。
ふふっ、楽しいですねぇ。毎度のことながら、新しいことは本当に失敗ばかり。
こうやってたくさんたくさん失敗してきました。最初から上手くいくことなんてまずなくて。今でもギター作りだって失敗ばかりだし。
やっちまった・・・てなって、悔しくて、やる気なくして、そんですぐ復活して次こそはって、チマチマ再開して、本当に楽しいですねぇ。
生来、不器用なもので・・・僕のようなやつはコツコツやるしかないから、失敗もたくさんしてます。
成功より失敗から学べることのほうが圧倒的に多いですからね。これからもミスしまくっていきましょう。
あ、もちろん一発勝負で絶対ミス出来ないところはキッチリやりますけどねw
とりあえず一服して復活したのち、再開。←作り直せば良いだけなので復活は早い。
リベンジ!!
っよし。出来た。
※まずフラットワークの切り出しから再開してます。
鋼メンタルなめんな。
伊達に1本目の製作からミスしまくってねぇんだ(←そもそもミスするな)
このメンタルゆえに懲りずに3本も作れた(作ってしまった)ともいえる。
さて、ここからがスタートラインww
本来、キットを使って、加工済みのを購入するなら、上の作業工程は全くいらないものだったりする・・・。
あとはフラットワークのベースにポールピースを圧入していきます・・・が。
まずね、問題は純正のベース(のフラットワーク)にポールピースが入っていかない現象が。
いや、待て待て待て。おかしいだろ、おかしいよね??
なんで最初から用意されてるキットのポールピースとフラットワークが合わないの??入っていかないどころか、明らかに0.数ミリポールピースの方が太いんですけど!!
自分が上で製作したフラットワークならまだ分からんでもないけど・・・なぜそっちで用意したやつが合わないんだよw
仕方ないから、ベースのフラットワークも自分で穴をキッチリあけ直して・・・
不満とか、理不尽さとか悲しみとか切なさとか諸々込めてプラスチックハンマーで叩き込みました。
・・・納得いかん・・・。
で、自分で製作したフラットワークにもはめ込みます。ええ、しっかりハマりましたとも・・・。
あ、画像下部に映っている木でできた不恰好な何かは自作のスペーサーです。
圧入する時に使用するもので、11mm厚に設定してあります。
真ん中が切れているのはポールピースが入る部分です。
具体的にはこんな感じに使います。
適当に作ったやつだけど、メチャクチャ役に立ちました。グッジョブ自分。
キットの取り説に「こう作れよ」ってあったのとは少し違いますが・・・こっちのほうが便利でよろし。スライドさせるだけで抜けるからね。
端材でバンドソーで正味5分とかからず作ったにしては役に立つ子だったようです。
さて。これでボビンが出来上がりました。
次はいよいよワインディングです。
諸般の事情でワインディングの電動化がまだなので・・・手回しでいきましょう・・・無謀にも。
画像がぼやけていて申し訳ない・・・。
巻いています。
やっぱりこのガイドが命綱みたいなもんですね。
これがないと全く巻ける気がしない・・・。
あ、ちなみに使用しているのは42AWGのポリ線です。
初めてでいきなり高価なエナメル線使うほどの勇気はないので・・・。
いちおう大事に保管しています・・・。本番ではガッツリ使ってやろう。
※42AWG(American Wire Gauge)・・・0.064mm/43AWG・・・0.056mm とんでもなく細いので、あっという間に切れます。
あと、ボビンが張っ付いてる木製の名状しがたい何かは、自作の作業部です。
逆巻きを想定したポールピース用の溝や巻線機と接続するためのボルトなどが仕込んであります。
こいつを作るのだっていちいち考えさせられました。
ボルトで巻線機から簡単に取り外せるので、使い勝手が結構良い子です。見た目はともかくねw
で、実際巻く工程なのですが・・・次回で詳しく書きます。
なぜなら・・・。
4000ターン超えたところでうっかり線を切ってしまったからさ・・・。
ここまで手回しで頑張って巻いたのに・・・。
なにこの中途半端な数・・・ハムにさえ使えんよ・・・。
絡まりを直そうとしてポロッと手から落ちたとき、小さく「プチッ」と音がしたときは、世界がガラガラと崩れる音が聞こえました。
悔しいから、この状態で磁石でチャージしたらしっかりテスターでも問題なく数値は出ていました・・・。微妙に小さくて全く使い物にならない数値がね・・・。
実は、ここから修正して巻くこともできるのですが・・・どうしようかな・・・。数晩寝て考えます。所詮試作だしなぁ・・・どーしたもんか。
巻線機ももう少し上手く巻くやり方とかあるはずだし・・・いろいろ考えないと。
相も変わらず失敗ばかり。
試行錯誤の繰り返しですね。
楽しいです。
ピックアップにばかり時間をかけてはいられないのですが・・・これも次作の目玉ではあるので・・・頑張ろう。
さて。
今回はかなりの文章量を書いてしまったので・・・そろそろ寝ないと。
それでは長々とこんな与太話にお付き合いいただきありがとうございました!!
ほなー。