フルオーダーギター製作【1本目】③―ディープジョイント完了からの・・・ザグリ加工とカスタムバインディング・チャンネル加工・・・完了!!―

こんにちはこんばんは。

 

つい先日は三連休でしたね。文化の日でした。

 

ええ・・・仕事でしたよ。フフ・・・。

 

まぁいいさ・・・どーせ休みなんてあっても全部引きこもって作業に消えるだけだから。

 

 

そんな本日はお休みでした。

 

ガッツリ作業が出来たぜ!朝から晩まで工房にこもってました!腰が痛ぇ・・・。

 

 

腰痛という大きな対価を支払ったおかげで結構進みました。

あ、今回は製作のほうで書いていきます。

リペアも平行して行っておりますが、接着だのタッチアップだの・・・待つ時間がメインだから・・・あまり大きく進められなくてねぇ・・・。

え?エフェクタ?・・・・・・良い天気ですねー、秋晴れだぁ

 

 

ということで製作です。ゴメンなさいエフェクタ含めリペアもチマチマやってます!

 

 

前回は、ディープジョイントの勘合部、テノンの作成途中でしたね。

 

まずはそっから続けていきましょ。

 

 

ほいさ。

終わってます。

 

 

結局前回分含め、計3日は費やしました。

たったコレだけに。

 

完全手作業です。

コレに関しては最終的にノミ1本で仕上げています。

 

あー・・・疲れた。

 

まぁ一番大事な作業ですからね・・・ここだけは絶対に手を抜けない。

これをやるたびに、もうPRS作りたくねぇ・・・てなるんだよねw

 

正確にはPRSもこういうディープジョイントでは作っていないんだけども。本家はもっと構造的には簡単なジョイントで作られています。

この形はストークの河野さん方式ですね。・・・今度から本家の方式にしよう・・・これホントに疲れるんだ・・・。

 

まぁ言ってしまえば、別にPRSを作っているわけではないので、ボディシェイプもほんの僅かに違ったりするし、パーフリングをはじめとする各装飾なんてまるで違うのだから、今さらジョイント方式を本家に寄せてももうどっちでも良いんだけどさ。

 

 

あ、ちなみにネック仕込み角は前回同様3°です。

 

 

ただ前回よりしっかりトップ材の厚みが確保できているので、ネックが斜めに入るのがより分かるかと。

 

この罫書き線まで削ってなくしてしまうわけですね。

 

 

 

で、ネックジョイントが完了したので、ピックアップザグリもやってしまいます。

 

 

 

いつも通り罫書いて・・・

 

 

 

 

自作のジグを置いて(見えないねw)

 

 

コロ付ビットでルーティングします。

 

あ、ちなみに毎度毎度コロ付とか言っているけど、正式にはトップベアリング(パターン)ビットというそうな。

わざわざトップベアリングビットとか長ったらしい単語を打つのが面倒なので、もうコロ付と言っちまってます。

 

 

コレがないともう僕は製作なんて出来ないくらいに依存しているビットですね。

 

ジグやテンプレートさえ作ってしまえば簡単にならい加工が出来るので、コイツとフラッシュトリムビット(下付きコロのほうね)には本当にお世話になってます。

ていうか、自作勢でこれ持ってない人とかまずいないだろうってくらい、もう常識的なアタッチメントですね。

 

 

そんなムダ話をしつつ・・・

 

完了―。

 

まぁ・・・こんなもんですね。

 

言うまでもないことですが・・・作るたびに腕が上がらなきゃ意味が無い。

 

当然、過去最高の精度です。

まぁぶっちゃけピックアップがしっかりマウントさえ出来りゃ問題ない部分なのですが、見た目が綺麗なら気分も良いですからね。

 

 

 

試しにネックもつけてみました。

 

上述のネック仕込み角はこっちの画像のほうが分かりやすいですね。

 

この余っている部分を斜めに落とすわけです。

 

これはアーチトップならほとんどのギターに必要な工程です。

 

実際にここを削るのは・・・アーチを作る前の段階ですね。

その前に済ませなきゃいけない工程がたんまり残っているので、もう少し後です。

 

で、せっかくネックをつけたので・・・いつものよーに・・・

 

持ってみる。

 

 

 

 

 

ネックの勘合が完璧ならこのように持ち上がる、と。

 

 

 

 

 

・・・うん、大丈夫ですね。

 

 

 

で、さっさと次にまいります。

 

とりあえずブリッジザグリは後回しにして、キャビティのザグリを済ませます。

 

 

まずは製図をおいてスイッチ類の部分に印をつけて・・・

 

 

 

 

目安に穴をあけてしまいます。

 

そんで、これを裏まで貫通させて・・・

 

 

 

 

 

いつも通りフォスナービットで大部分を先にザグりましょ。

 

 

 

 

 

 

途中はこんな感じです。

 

で、これをルーターで払っていく、と。

 

 

 

出来ました。

 

ただ、これだとバックパネルの分の落とし込みが無いので・・・

 

 

 

軽く落とし込んでおきます。

 

でけた。

 

 

 

・・・なんか流れ作業のようになってしまったけど、もういつもの工程だしなぁ・・・。

 

 

目新しいことがないからどーにもねw

 

 

 

とりあえずキャビティが済んだので、

ブリッジザグリに進みます。

 

 

まずは罫書き。

 

 

 

 

とにかく大事なところなので、慎重に慎重に書きます。

 

 

 

 

とか言いつつミスりましたw

 

ちょっと縁が焦げてしまった・・・うっかり6mmビット用のコレット出し過ぎてて当たっちゃった(テヘッ

 

 

 

 

まぁ良いんですけどね、どうせ焦げている部分はリセスでなくなるから。

 

で、表もやりつつ・・・裏のキャビティも済ませます。

 

 

 

 

うん。おっけー。

 

 

 

 

 

 

 

で、バックパネルの分の落とし込みも済ませます。

 

 

 

これについては一応テンプレートを作ってあります(簡単だしね)

 

 

 

 

はい。

 

これで後ろは大体終わりです。

 

 

 

 

 

あとは肝心のフロイドローズ用の落とし込みです。いわゆるリセス加工ですね。

 

 

ごめんなさい途中の画像がないやw

 

 

まぁいいや、出来ました(アッサリ)

 

焦げの部分も綺麗になくなりましたね。

 

 

 

とりあえず、ブリッジを仮置きしてみる。

 

今回はかなりタイトに落とし込みました。

寸法もかなりシビアです。

 

使うのがゴトーのフロイドローズタイプですし、ブリッジの寸法はあっても、正確なザグリの寸法図が特になかったので・・・(というかメーカーによってかなり自由にリセスしてんなwという印象)

キッチリ収めてみました。

 

逆にタイトすぎるきらいもあるから問題があったら広げるかも、くらいですね。

ちなみにブロックの可動域については逆にしっかり広めにザグってあるので、大丈夫なはず。

 

 

とりあえず、これで各ザグリは大体終了です。

 

やっぱり疲れるもんは疲れますなぁ・・・。

 

 

とはいえ、ザグリ・・・というかルーティングは昔から苦しんできた分、特に苦手意識はありません。

別に得意というほどじゃないけれど、場数だけは踏んでますし・・・(遠い目)

 

ルーターにせよトリマーにせよ、これだけ使い慣れた電動工具はないんですよね。

 

本当にお世話になっています、ありがとう。

 

 

 

さて。ここまでやって今日はもうええやろ、と思ったんですが・・・何を思ったのかさらに作業を進めまして。

 

 

・・・分かりますかね・・・。

 

バインディング及びパーフリングチャンネルの加工です。

 

ちなみにこの画像は試しに端材を使って、深さや幅の調節をして見ているところ。

 

 

今回は前回3本目の教訓を生かし、アバロンの内側に白いパーフリング(0.5mm幅)を1本挟んでみます。

ちなみにアバロンは1.5mm幅、バインディングは1mm幅。

ボディのバインディング厚は5mm。ヘッドストックは4mm厚の予定。

 

ムダに豪華さを出すなら黒(0.3mm)+白(0.5)+黒(0.3)の3プライなんかを内側に挟んだりもしますが・・・ボツ。

 

なんていうんだろう・・・PRSのシェイプにゴテゴテしたパーフは似合わない(持論)

というかあの独特なアーチがある以上、極力アバロンとパーフリングは薄めの幅でいかないとダメだと思う。

 

パーフリングの幅が増えれば増えるほど、急なアーチの部分が減るわけで・・・それじゃあダメです。

 

PRSはスッキリ、お洒落に、何より洗練された装飾じゃないと一気に下品になると思う。

まぁだからってレギュラーラインのあの地味なヘッドストックはどうかと思うけどさ・・・。

 

なので、極力パーフリングやバインディングの幅は減らして作ります。

あ、デザイン云々に関しては、僕が勝手にそう思っているだけです、悪しからず。

 

 

・・・というかまずPRSにバインディングだのパーフリングを巻くってのが前代未聞なので、そんなん気にして作ってる人はいないと思うけれど。

 

 

 

 

で、前例が無さ過ぎて情報もないし、そして前回失敗したこともあって、今回も考えに考えました。

 

 

どうやって溝を掘ろうかな・・・。

 

通常のアーチトップならいくつか手があるんですけどね・・・PRSの場合、カッタウェイや角、くびれ部分のアーチが急峻すぎてアーチ加工後に溝のチャンネルが掘れないんです。もちろんCNCとかなら楽勝なんだろうけど、そんなもん個人で出来るわきゃない(てか、それじゃつまんないし)

 

なので前回同様、アーチ加工前にチャンネルを掘ります。

 

ただ、今回はトリマーガイドなんていう信用出来ないアタッチメントは使わん!前回は本当にまったく酷い目にあったから・・・。

 

専用工具を使います。

 

前回の記事で貼りあわせ前に、一足先に溝を加工していたときにも登場していたヤツです。

 

ドレメルのアタッチメントですね。購入は便利なものをたくさん売ってくれているStewMacさん(それでも意外と高いもんは高い)

 

 

アーチトップ用のパーフリングを掘るためのアタッチメントですが・・・それでもPRSには対応しきれないので・・・こいつであらかじめ「浅く」掘っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

で、「浅く」目的の幅でバインディング用とパーフリング用の溝を2種類掘ります。

 

 

外側の溝の幅は1mm。

 

内側の溝は2mm。

 

 

 

 

 

 

っし。おっけ。

 

 

 

 

で、後はお得意のコロ付でそれぞれの溝を「深く」、ならい加工していきます。

 

順番としては外側が先で、内側が後ですね(当たり前だけど)

 

 

 

よっしゃぁあああ。

 

 

できたー。

 

 

外側1mm、内側2mm・・・計3mmのチャンネル掘り・・・完了です。

 

 

最悪どっかしら巻いてもはみ出たらサンディングすりゃええ。多分ほとんど大丈夫なはずだけど。

 

 

 

試しに巻いてみる。

 

 

手近なところにあったアバロンパーフがストレートだけだったので、ボディエンド付近で確認しています。

 

 

 

うん・・・大丈夫そう。

 

ヨカッタヨカッタ。

 

 

 

あとは実際に巻いてみてですね。

 

 

 

 

 

ボディは結構進みましたので・・・あとはスイッチ類の穴をしっかりあけたり、その落とし込み作ったり・・・、そのあとはネック仕込み角分の削りと・・・そのあとはいよいよアーチ作成ですね。

 

 

 

頑張った頑張った。腰が痛くてタイピングが辛いけど、進められてよかった。

 

 

あ、同時進行でネックも作ってます。ヘッドストックでまた新しいことやりたいなぁとか思ってアホなことを進めている最中なので、そちらも目処が立ちましたら更新します。

 

そして全く手をつけていない指板にも手をつけなくちゃね・・・。インレイの切り出し・・・頑張ろう・・・。

 

 

 

 

 

 

 

ということで、今回も長くなってしまいましたが、お疲れさまでした!

 

 

 

製作も良い具合に進んで時間的余裕が出てきましたので、リペアも本格的に始まってます!

 

色々な方面ですっかりお待たせしてしまっていて、大変申し訳ございません・・・。が、がんばりますw

 

 

なにより休みをくれ・・・連休をくだせぇ・・・。

 

 

本業がいよいよ邪魔で仕方ないw

 

 

 

 

まぁ、生活の糧なので・・・文句言ってても仕方ないし、頑張りましょ。

 

 

 

ではでは、本日もお付き合いいただき、ありがとうございましたー。

 

 

 

 

 

 

 

ほなー。

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