新作準備中(ツッコミ待ち)

こんにちはこんばんは。

 

やっと休みじゃー。

せっかくの休みなのでしっかり休みましょう(=作りましょう)

 

とか言いつつ、仕事がある日も出来る限り作業はしているんですけども。←尚、全く進んでいない模様。

 

いや、帰ってから翌日の準備やらなんやらしてると結構深い時間になってしまうので、煩い電動工具もそんなに使えないし…しゃあないね。

 

さっそくですが、今回は製作記事(のようなもの)を書いていきます。

が。

本格的な製作記事にはまだならないかなぁ。

そもそも記事のタイトルがイマイチ決まらないのでw

 

今回は…主に準備記事ですかね。3本目の時も本製作に入るまで結構雑記を書いた気がするし。

てか、それよりなによりパーツ届かないんだけど。サウンドハウスよ…処女作製作の時もフレットソーの取り寄せに1~2ヶ月かけてたけど、またか。

頼むから、だったら最初から「在庫なし」て書いといてよ…。

それが届かないことには本格的な製図にも入れないので、それまで出来ることをやっておきましょ。

 

 

てことで。ここ最近の仕事終わりにやってた苦行を雑記していきます。

 

少し前に手押しカンナやらバンドソーの記事を書きましたが…(よく見たら書いたのまだ最近だったね)

 

今回使用するのは主にその2つの工具です。

今まで、やりたくてもやれなかった作業をしています。

 

というか、ここから作るのが夢だったから。悪戦苦闘してます。別段ここから作れとは誰も言ってないんだけどねw

 

まずはこちらをご覧くださいな。

 

 

挽き割り中です。

 

ネック材の製作。

 

材はラミネート用のマホガニーです。

 

寸法はネック用で1/2″×4″×35″(=12.7×101×889mmくらい)

 

ドリフト調整はしているけど、この段階だとまだまだ不十分ですね…。

~~~

※ちなみにドリフトとは・・・バンドソー特有の現象。テーブルと刃が完全な垂直になっていない為に発生するもの。これに対して正確な調整をしないと刃が罫書き線からズレていってしまう。機種や刃の癖、取り付け方などで、どんな機種でもほぼ必ず発生します。ドリフトフリーバンドソーなどはテーブル自体を傾けて調整できる。それ以外の場合、平行ガイドをドリフトする角度まで傾けて調整したり。

~~~

あ、もちろんしっかり真っ直ぐ挽けてはいます。が…まだまだ厚い。

 

もっと。

 

 

もっともっと薄く。

そのためには完璧なドリフト調整が必須です。

 

何度何度も端材やら本番のマホガニーでも試して挽いて切って…。

 

回数を重ね、数日後。

 

ここまでは挽けるようになりました。

 

この時点で厚は1~1.5mm

バンドソーなので、切った痕のナイフマークばかりは避けようがない、が。

 

ナイフマークを消すと厚も1mm程度には落ち着くでしょう。

切り口の綺麗さはテーブルソーやら丸ノコには勝てないのですが、この高さ以上の挽き割りとなると、それらの工具じゃ挽き割りがまず不可能なので、ここはバンドソーの独壇場です。大体まず丸ノコなんぞと比べちゃ失礼なんだけども。

 

ちなみに材がマホなので、高速で切ろうと思えばサクサク切れるのですが、高速でやると油断からか早く切れすぎてしまって高確率で失敗するので、低速で切ってます。

 

平行ガイドが低いので抑えにくくてしょうがない。

背の高いリップフェンスがないとやっぱり厳しいなぁ…。

 

ドリフト対策を完璧にしても、この薄さで挽くのにとんでもない神経と体力と時間をかけてしまう…。まだまだ未熟です。

これを全く同じ精度で何枚も必要なのに…心が折れるわ(Д)

 

正直途中まで自動カンナがあれば簡単に出来るんだろうなぁ、と思っていたけれど。

 

1mmで分(板厚)を揃えるとか…そもそも出来るのか?w

製材所なんかのやつだと出来るのだろうけど、10万クラスまでの自動だと最小切削なんて精々3mmまで。ちょっとマズイすなぁ…ドラムサンダーだと出来るのかな?

 

あ、ちなみにそれまでに練習したもの(厚く挽いてしまった部材たち)は手押しカンナで極限まで薄くしてみてます。

 

 

コレ、どこまでいけるのだろう…。

 

材が割れる前にプッシュブロックが吹っ飛ぶか、指が吹っ飛ぶかヒヤヒヤなんですけどw

 

事実、プッシュブロックの引っ掛ける部分の木片が数回吹っ飛んでます。

危険すぎる…。

 

 

 

まぁ、そんなこともありつつ。

 

 

頑張った。おれ超頑張った。

 

あ、ちなみに手前の2枚はマホじゃなくウォールナットです。

 

あとは分を整える作業…。

手押しで薄くしたものは2~3mmありますからねぇ。

どーしよっかなぁ。

 

ドラムサンダーなんてふざけた工具は持ってないので…ベルトサンダーでいけるべか。

まぁ…いろいろ試してみましょう。サンダーだけでも他にオービタルやランダムサンダーという選択肢もあるし。役には立たなそうだけど。

 

いやぁ試行錯誤は楽しいですなぁ。

 

ずっとここから作りたかったんだ。諦めてなるものか。

 

…あ。一応念のためなんですが。

ラミネート材の厚に関して。

 

ここまで薄くする必要はないです。

もっともっと厚い材を貼り合わせて多ピース構造にしているギターやベースも多いです。

特にベースやスルーネックだともっと厚くないとダメだと思う。

 

僕も普通のメイプルをメインに使うならもっと厚くしていたはず。

 

とはいえ、せっかく作るなら厚みも薄いものから厚いものまで、自分で決めた寸法でキッチリ製材できなきゃどうしようもないと思うから。

材木屋さんで売っているラミネート用材をただ貼り合わせるだけじゃ全く自慢にもならないし。

特にネックなんて弦楽器の最も大切な部分です。

ギターワークスさんなんかで売って下さっている、スルーネック用5ピースのラミネートネックあたりが最たる例で。初心者の1、2本目ならともかく、今の僕がそれに頼ってはいけないと思う。

 

なにより、使われている材の種類や厚にこだわれない、ってのが一番の理由ですがねw

これさえ出来るようになれば、ラミネート材にブビンガだろうとコリーナだろうとウェンジだろうと自由に作れますからね。ぐへへ、じゅるり。

↑まずその材が手に入ることが前提条件だけども。

 

で、今回ここまで薄く仕上げようとしているのにも理由があって。

極力メイプルの部分を使ってあげたいんです。

 

 

材が届いた時の画像の一部で恐縮ですが。

 

 

このネックですよ。

 

 

 

まさかこのメイプルに分厚いラミネートなんて…ねぇ?w

 

 

プライベートストックの+AAAAAにそんな酷いことができましょうか。

 

僕は出来ません。

 

 

1ピースで使う場合もないことはないけれど・・・。

 

 

 

コレですよ…。

 

た・・・足りない。

 

わずか0.数mmが足りないのさ…。

 

ネックエンドに最低でも56mm以上は絶対必要です。カッタウェイに乗るネックジョイント部分は57mm欲しい。

 

というか、それ以下だと弦落ちしちゃうからね…。

 

 

まぁこの材を発注したときの寸法は2.15インチ(54.6mm)だったので。

最初から厚が足りないなぁと分かっていたのもあって、ラミネートをするのは発注段階から既に規定路線でした。

 

しかもこのプライベートストックからはラミネートすればネック2本分とれるからね。もう半分は自分の子に使うつもりだし。高かったけど。

 

ちなみに木目を見ていただければ分かるかと思いますが、当然クォーターソーンです。

まさか僕がセットネックのガチギターにフラットソーンだけを使うわけがない。

 

一方で、ラミネートに使う(かもしれない)マホガニーはフラットソーン。

 

ほぼ確実に使うであろう、ウォールナットはクォーターソーンです。

↑そっちは画像撮り忘れ。もう挽いちゃったw

 

出来ればマホガニーも使いたいけど…どうしよっかな。

 

 

そんなこと言っているうちに、メイプルは挽き終えました。

 

…うん。カットしてもやっぱり良い杢目。

 

 

この厚さだと、今までのように薄さの限界に挑戦しなくても良いので、結構アッサリ挽けますね。

 

 

まぁ、材が材なので違う意味で緊張&集中したけど。

 

ましてラミネートすると言っても1mmたりとも無駄に出来ない材なので。

 

慎重に慎重に挽きました。

 

あ、もちろん挽いた後は手押しにもかけてます。1mmとかいうふざけた厚じゃない限り手押しにかけるのはもうセットですね。

 

 

で、この部材に薄く挽いた材たちを使って…

 

…こうすると。

 

ごめんなさい、まだウォールナットの「分」が決まってないので均等ではないですが。

 

まだ上のほうが0.5mmちょい厚いですね。

 

しっかり整えんと。

 

ちなみにこの時点で5ピース。

もう「5ピースって普通だよね」とか思っている時点でいろいろ重症である。

 

で、案その2(笑)

…もう笑うしかない。

・カーリーメイプル

・マホガニー

・ウォールナット

・マホガニー

・カーリーメイプル

・マホガニー

・ウォールナット

・マホガニー

・カーリーメイプル

 

という順番です。

 

あえて何ピースかは書かないでおきますねwww

 

これで後々耳まで貼り合わせると二桁超えるのか…んなアホな。

 

やりながら、「自分バカなの?」て思いました。

 

でも構造的には案②のほうが良いと思うんだよなぁ。

クォーターソーンとフラットソーンが交互になっているので。

ああ、もしくは案③としてウォールナットじゃなくマホガニーで5ピースにする、という手もあるんですけどね。

どちらにせよ面白くな…コホン、なんでもないです。

 

 

 

ちなみに多ピース構造(ラミネートネック)の長所は、なによりもまず強度が上がること。

1ピースネックはどうしても反りやすいです。

「全然反らないんだけど」という人もたくさんいますが、傾向としてです。

 

言ってしまえば、運なんですよね。

しょせん木なので、個体によっては全く反らないネックも当然あります。が、こればかりは作って様子を見ないと分からない。

 

大量生産のメーカー品なら当たり外れがあってもいい。けど、オーダーメイドでそれは許されません。この世に正真正銘、1本しかないのです。

その人の為だけの1本です。

これに「運ですから」じゃ許されませんよね。まぁそれでも多ピースだって環境によっては反るときゃ反るんだけどw

 

メイプル1ピースも良いんですけどねぇ。ましてプライベートストックだし。何より1ピースは音が良い。

 

が、逆に今回の構成ではボディ材等を考えても、メイプルだけのネックとエボニー指板じゃトレブリーになりすぎないか、という点でも心配が残る。

 

 

 

前から疑問だったんですが。

スルーネック系では、音響特性云々と言って3ピースメイプルよりもメイプル+マホガニーの5ピースを称揚するくせに、なぜデタッチャブルやセットネック系では言わないんだろう。

スルーネックがボディ材まで貫通しているから…というだけでは理屈がお粗末に過ぎる。

 

デタッチャブルだろうとセットネックだろうと多少は音響特性に効果もあるだろうに。

まぁそんなこと言ったら、コスト面やら設備面やらで、いろいろ怒られそうだし…あまり言わないようにしよう。

 

ただ言えるのは。

個人製作家で有名な方々は普通に5ピースどころか7ピース以上のを作ってるんですよねw

 

 

 

 

・・・と、そんなことを思いつつ。どういう構造にするか…もう少し迷いましょうw

 

その前に分を整える、っていう作業が残っているから、その後ですねぇ。

 

 

 

 

あ、最後に。

番外ですが失敗編をどうぞ。

 

練習中に失敗したラミネート材です。

 

 

 

…薄く挽き過ぎました。アサリ幅の見積もりが甘かった…。

もう1mmどころじゃないね。0.5mmあるのかな…。

息を吹きかけるとカサカサと揺れます。

 

さすがにダメだろ・・・。

 

やりすぎは良くないですねw

 

厚く挽き過ぎても、手押しで薄くしていくっていう手が使えますが…こうなるともうダメポ(´・ω・`)

 

 

こんな風に結構失敗もしています。

 

 

ツライ日々じゃった…w

 

 

調整さえしっかりしておけば、ある程度は集中力と時間と体力次第でキッチリ挽けるようになったので良しとしましょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな具合で。

 

 

本日も長くなってしまいましたが。

 

 

 

 

 

 

 

お疲れさまでしたー。

 

 

 

 

ほなー。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です