ギター製作【3本目】③―ボディザグリとネック製作―事故発生中

 

こんにちはこんばんは。

 

一週間ぶりですね。正確にはまだ6日しか経ってないのですが。

 

その6日間ですが・・・珍しくちゃんと作ってます。本業の仕事もちゃんと行きつつ、帰宅してからもガッツリやってます。

というか、それしかしてないです。

僕の悪い癖なのですが・・・1つことに集中しすぎて、平行して別のことができない。困ったやつだ。

 

その6日間で結構進んでいますので・・・進行をどこまで今回書こうか悩むのですが・・・どーしよう。

(※ちなみに10/6現在。指板及びボディのアーチ製作前)

いろいろと進みすぎて・・・そして現在しっかり失敗してしまったので、それについて悩み中。

 

まぁそこまで駆け足で書いていこうかな。

ではまず10月2日。

罫書きです。

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ネックポケットやピックアップザグリ、大まかなブリッジのザグリ、でもってネック幅の寸法を罫書いています。

 

スケールやらスコヤが大活躍する場面ですね。

 

というかそろそろ製図用のシャーペンが欲しい・・・。

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これはネックジョイント部の寸法ですね。

 

何故か細かい線が色々入っていますが・・・余裕を持ってマージンを確保したいので、このようにしてあります。

最も大事なところですから・・・手は抜けません。

でもってこの罫書きで気づくとは思いますが・・・今回はいつものデタッチャブルとは違い、セットネックにします。しかもディープジョイント。角度付きネック。緊張しますなぁw

で、罫書きを終えましたら・・・いよいよ加工に入ります。

まずはネックポケット。

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いきなりトリマー(やルーター)でザグる度胸はありませんので。

いつものよーにフォスナービットである程度掘った後に、トリマーさんを使います。

 

ていうか、こんな大事なところをいきなりルーターでいくとか・・・まぁ絶対やりませんよね。

 

で、ポケットが掘り終わりました。

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おk。問題なし。こんくらいはもうすでに朝飯前です。

 

ネックポケットが終わると、今度はネックのジョイント部を作ります。

 

安物ですが一応バンドソーがあるのでちゃっちゃと切ります。

どうせ整えるのだし、マージンを十分にとってラフカット後、軽く成型します。

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形はとりあえずこんな感じですね。

 

もうちょいピックアップ下にくるところを厚くしたかったなぁ・・・と思いましたが・・・まぁ問題なかろ。後の祭りじゃ。

で、綺麗にポケットに嵌るまでチマチマ削ります。

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んー・・・まだまだですね。

 

もう少ししっかり嵌らなくては。

 

この後も少しづつ整えていきます。

と、同時に気分転換にピックアップのザグリもやってしまいます。

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テンプレートが今回も大活躍。

 

あ、ザグリ部分に少し線が入ってしまっていますね・・・。

 

・・・気が向いたら綺麗にしよう。どーせ見えないし(雑)

 

そんなこんなでネックが良い具合に嵌りはじめました。

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とはいえ・・・まだもう少しかな・・・。

 

この作業・・・辛過ぎるwwヤスリやノミによる完全な手作業なので・・・ツライ・・・。

あ、ネックエンドがピックアップザグリにまで入ってしまっていますが、大丈夫。

結局はみ出しているところはカットするので問題なし・・・それどころか、この時点でもまだ罫書いたブリッジザグリ予定の場所まで数ミリの余裕があるので大丈夫です。本当・・・ディープジョイントは初めてなので、余裕はキッチリとっておいて良かったですね。

というか・・・やっていて思ったんですが・・・この作業、ネックの仕込み角を調整するより、カッタウェイに乗る部分の調整が一番キツイ。

特にPRSシェイプですのでカッタウェイの傾きが違うのでなおさらです。

これやったら・・・ぶっちゃけレスポール系のディープジョイントが羨ましくなりました。

あっちならここまで苦労することもなかったのに・・・。

 

 

さて次々。どんどん進みます。

ある程度ネックジョイント付近が落ち着いてきたので、同時にネックシェイプも作ってしまいましょ。

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画像内の部屋が汚くって本当に申し訳ない・・・。

製作期間中は工房に人を入れられないのは、こういう状態だから。

 

トリマー使ってザグリに入り始めるともうダメですね。一瞬にして工房内が地獄と化すので・・・。

木工段階だと掃除してもキリがないので、ひと段落するまではこの汚い画像でもお許しください。

ネックシェイプの作りはいつも通りです。鋸で切れ込みを入れ、ノミで大まかに整えていきます。

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そんで、その後はグラインダーを数種使ってラフに整えます。

 

今回は指板が出来てから最終的な成型をしますので、ネックシェイプはひとまずこのくらいで。

 

 

この時点で、10月4日です。ネックジョイントだけで実質2日かかったということですね・・・本当にきつかった。

さて、その4日も寝る前にひとつ作業をしてまして・・。

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ええ、ヘッドプレートの接着です。

 

クランプ塗れで軽いイジメをしているようにしか見えないけれど・・・ガッチリ固定してあります。

 

 

翌日は仕事から帰宅後、早速クランプを外し、ヘッドシェイプを整えました。

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皆さんよく知る「あの形」です。

もう今回はわざわざオリジナルのヘッドにはしませんでした。

 

わざわざトップ材をブックマッチする段階から作っているのに、今さらヘッドの形になんぞこだわりを見せても…ね。

 

ヘッドシェイプが出来上がりましたら、今度はネック裏の厚みを削ります。

個人的に大嫌いな作業だったのですが・・・今回はバンドソーとセーフティプレーナーが大活躍。

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わりかしアッサリ出来ました。

シェイプや厚みがまだ荒いですが・・・これも最終的にしっかり成型するので、現時点ではこんなもんです。

 

厚みはあと1mmは最低でも落としたいですし、ナット付近のネック幅はさらに細くなります。

指板が出来たら整えなきゃですね。

 

ネックもある程度進みましたので、ボディの加工に戻ります。

大事なところでもあるブリッジザグリです。

・・・が、ここで問題発生。

いつもはMDFなどの端材で囲んでガイドにして作るのですが、今回はStewMacで買ったテンプレートを使いました。

・・・が。

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分かりますかね・・・。

 

汚いです。というかプラ板が溶けています。

 

・・・マジかよ・・・。

アレですか?テンプレートにちゃんとマスキングしなかったから?と思いましたが違いますね。そもそも毎回テンプレートにマスキングしてやらなきゃ使えないとか、使い勝手が悪過ぎる。

そもそも論でした。

まず、テンプレートの厚みが十分でない。いや、正確には、StewMacで売っているコロ付ビットなどを使うのなら十分な厚さなのでしょう。

ですが、僕が所持するトリマー用のコロ付ビット数種ではダメでした。とはいえ、イマイチ納得いっていないんですけどね。

これまでずっと使ってきたコロ付ビットだって決して安物ではないし、ちゃんと精度も出ていたので、うちのトリマーさんやらビット類が悪いとも思えない。単純に相性が悪かったのでしょう。

 

久々にこんな汚いザグリをやってしまった・・・。

まぁ十分ケアできる範囲だったので、修正はしました。

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うん・・・大丈夫そうだ。

やっぱり横着しないで、ちゃんとテンプレートを作るか、しっかりガイドで囲ってやったほうが安心ですね。

とはいえ・・・払ったテンプレート代$20・・・なんだろう、やっぱり悔しい。

 

 

とりあえずサスティーンブロックのザグリはこんな感じで。

ついでにこの時点での状態もパシャリ。

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ネックジョイント部の調整がまだ完全ではありませんが、幅はバッチリ。

 

ネックをはめ込んだ状態でしっかりボディが浮きますので、最低限の条件はクリアですね。

 

ネックとボディがピッタリ・・・最低限の条件ではあるのですが・・・これをクリアできるのが一定以上の価格帯&ブランドってのが色々もうアレなんだけどさ。

 

それはともかく、ブリッジのザグリに戻ります。

 

基本のブロックのザグリは終わったので、次はバックのスプリングキャビティのザグリへ。

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モノは試しに、とばかりにバック側も最初、例のテンプレートを使用してみることに。

 

・・・うん、やはりダメだったか。この状態で、上に挙げたような結論になりました。

 

単純に相性が悪い。と、いうことで・・・次はしっかり自作のテンプレ用意しておこう・・・。

なんか色々と雲行きが怪しくなってきましたね・・・。

 

ここまでは調子よくきていただけに、ストレスが溜まってきたのか・・・

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なんか雑・・・というか汚いです。

 

後々、綺麗にはしておきましたが・・・この時、結構イライラしているのが分かります。

 

ダメですねぇ・・・焦ったり怒ったりするとこんな風になってしまうので落ち着いてやらないと。

 

とにかく、この不吉な作業をさっさと終わらせてしまいましょう。

今回は使用するブリッジがFRTなので、落とし込みが必要になります。

それ用にもテンプレートを買ったのですが・・・結局使わないで終わっちゃった。落とし込み用のテンプレートも$20・・・計$40・・・なんだろうすごい敗北感。

セーフティプレーナーが大活躍だっただけに・・・この上げて落とされた感が一層悲しい・・・。

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作業中に画像をとる精神状態ではなかったため、ザグリ後の画像です。

 

んー・・・いい感じだけど、もう少し整えようかなぁ。

 

これは完全に気分の問題です。

トップ側だし、あまり妥協はしたくないですよね。

 

 

とりあえず落とし込みを含めたザグリが終わったので・・・パーフリング溝の加工に入ります。

 

が・・・本当に悪いことは重なるもので・・・。

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カッタウェイ部分が割れました。

いや、もともと割れが入っていた場所で、ブックマッチ後のボディ切り出しでも、どうしても避けることが出来なかった部分です。

まぁ割れたといっても、元々割れるだろうなぁ、って思っていました。

ついでに、ここはアーチを作る上で削ってなくなる部分でしたので想定内です。むしろ割れが思ったより深くなくて良かった・・・と思っていたのですが・・・。

 

今回の一番の事件。

そのままパーフリング溝を掘っていたところ・・・

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!!

 

・・・おうふ・・・なんということだ。

 

作業中に・・・ビットがお亡くなりに・・・。

 

トリマー購入時から使っている愛用の6mmのストレートビットさん・・・お疲れ様でした。

安らかにお眠り下さい(;人;) 

 

負荷かけ過ぎたかなぁ・・・6mmビットが折れるって中々ないですよねぇ・・・。

 

ああ、そして、この子が掘削中に折れたことにより、パーフリング溝の一部が僅かにチップ。

で、さらに使っていたトリマーガイドの問題なのか、パーフリング溝に奇妙な段差が発生・・・。

 

さて・・・どうしようwww

さすがにもう修正できねーよw

 

ブリッジザグリからの流れで完全に心が折れました。超硬ビットと同時に色々折れました。

 

今回はカスタムバインディングは見送るかなぁ・・・。

次の製作までにジグか専門工具用意してから、かなぁ。

パーフリングやらバンディングとかの、あくまで「装飾」のためにここまで作ったものを危険に晒すこともあるまい。

 

そんな風に考えながら・・・密かに指板を作り始める・・・。

現在はそんな感じです。

 

 

あー、どーしよ。

 

指板ができたら、いよいよアーチの製作なので、もうこんなところで止まっていたくないし・・・。

※10/6の現時点では指板作成中の他、コントロールキャビティのザグリも終了済み。

木工もいよいよ終盤です。

 

アーチと指板製作、ネック、ヘッド等の最終仕上げ、エスカッションや裏ブタ等の製作が残っていますが・・・どうしたものか。

 

今回は嫌な事件が重なり過ぎた・・・早く終わらせたい・・・切実に。

 

 

というか、前回からわずか6日しか経ってないにしては制作の進行度が過去最速です。

工具類の充実が後押ししてくれました。バンドソーがあるとやっぱり便利ですね。ジグソーとかもまだたまに使いますけれど。

 

基本的なザグリ等は比較的どのギターでも共通しているので、そこらへんはサックリ終わりますし、良いペースです。事件さえ起きなければね!w

 

いよいよ終盤で問題が発生してしまいましたが・・・まぁ仕事にでも行きつつ考えますw

 

 

そんなこんなで。駆け足な内容になってしまいましたが今日はこの辺で。

 

 

 

 

お疲れ様でしたー。

 

 

 

 

ほなー。

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