ギター製作【3本目】⑤―指板、ヘッド製作ほかコンター、アーチ仕上げなど等―

こんにちはこんばんは。

 

明日から連休だーい!わーい。

これでガッツリ製作ができる!

 

え?予定?ありませんよ?恐らく必要最低限以上、外出しないでしょうねw

 

 

製作のためだけに作り出した連休とさえ言えますな。

 

とはいえ・・・もう木工は終盤なんですよねぇ・・・。

塗装はひたすら忍耐の作業なので、連休があってもなぁ・・・てのがあるのですが、とりあえず木工工程だけは終わらせたい。というか普通に終わるでしょう。

 

さて、早速前回の続きから。

えーと・・・ボディのバインディングとアーチ製作を途中までやっていたところですね。

 

あれから結構進みました。

まずは面倒でしかたなかった作業の1つ。バックパネル作りから。

dsc00985

dsc00986dsc00987

 

パネルなんてそこらで売っている物か、あるいはどこぞのプラ板でも買って切って作りゃいいんだろうけど・・・お金がないので!

 

っていうのは半分冗談ですが・・・せっかくバック材が余っているのだから、有効活用したかったので。

なんかこういうのってたまに高級機種で見かけるので、良いなぁって思っていたんですよね。

で、作ってみた。

 

結果。

・・・うん、まぁ我ながらなんと雑な作りだろうかwwハハッ。特にコントロールキャビティのフタ。木目を全く考えていなかったよ。ズレちゃってました。フフッ。

どーせ裏ブタだし・・・面倒なのでこのままで良いや、となりました。別に完全密閉できれば問題ねーべw

 

なにより、もう作りたくないんだ!!

この板材の前にすでに1枚作っていたのですが・・・薄くし過ぎた・・・というよりアレだ、思った以上にコリーナ材が柔らか過ぎた。

なので、ある程度の薄さを維持しつつ、なんとか強度も確保できる厚になるまで結構な試行錯誤を繰り返したので、もう作りたくなくなっちゃった。

結果、この体たらく。・・・まぁ、いいや。どーせ裏だしね。

作り直そうと思えばいくらでも作り直せるし、このままでいきます。

画像はまた次回に回しますが、トラスロッドカバーも製作済み。こっちはメイプル材なのであっさり出来ました。特に落とし込む必要もなく、寸法も厳密に決まっていないので素晴らしく適当に作りました。

あとはエスカッションだけ・・・面倒ですねぇ←だったら買え。

 

 

で、どうにもテンションが上がらない作業を終え・・・いよいよ今回の鬼門。指板とヘッドのパーフリング溝掘りです。

dsc00991

 

ちょっと画像がボケてしまった・・・申し訳ない。

どう掘ろうかなぁ・・・と思ったんですが、専用の工具がない+トリマーガイドでは薄過ぎて指板材には使えないので・・・慎重に何度も調整をして、垂直と直線がしっかり出ている板材をコロ付ビットのガイドにして、一気に掘り出しました。

掘る作業自体は数秒で終わるのに、調整に相当時間をかけています。

怖かったよぉ:(´◦ω◦`):

ネックポケットとかブリッジザグリより緊張したかもしれない。

あっちは何度やっても緊張する作業だけど、気合さえ入れれば何とかなります。・・・が、やはり初挑戦で失敗できないところは一切気が抜けませんね。

で、いい具合に掘れたので良かった良かった。次からは絶対専門工具使おう。

 

で、パーフリングを巻いていくわけですが。

ボディのようにいきなりアバロンを巻いていくと、真っ黒い指板には微妙だろうなぁ、と思っていたので・・・

dsc00997

 

こんな風に間に白のパーフリングを挟みます。

そんでその外側にアバロン。

で、一番外側にはバインディングがくる形ですな。

 

ちなみに、使ったのは大和マークさんの白パーフリング0.5mm。使いやすいです。素材はCAB。

脱線しますが、CABってなんぞ?セルロイドとなにが違うん?って思ったので調べてみた。

CAB・・・セルロース・アセテート・ブチャラティブチレートというそうな。

へー(´・∀・`)

 

(´・ω・`)?

つまりは樹脂ね。もうそれで良いよね。

 

てことで指板はこのようにしました。

同時にヘッドもバインディング溝とパーフリング溝を掘ります。

これはまぁ、トリマーガイドが使えたので、その方法で。ボディの二の舞は勘弁なのでこちらも慎重に。6mmビットのリベンジといきました。集中し過ぎてて画像は撮り忘れましたゴメンなさい。

dsc00998

 

すでにアバロンのパーフリングを巻いた状態です。

これじゃなんも分からんね・・。

 

ヘッドは角度がキツイので、パーフリングを熱湯につけてある程度形を作ってから接着します。

それでも接着不足が怖かったので、このよーにガッチガチに固定しております。

dsc01002

 

乾いた状態がこちら。

 

で、すでに画面右上にはバインディング材がスタンバってます。

 

さっそく巻いていき・・・

 

 

 

 

こうなりましたとさ。

dsc01010

 

うん、良い感じ。初めてのバインディング、しかもパーフ挟んでのものとしてはギリギリ良しとしましょう。

アッサリ作っているようにも見えますが・・・

 

バインディングが1mm厚の幅6mmのものを使い、あえてヘッド(と指板)のバインディングは幅4mm以下に設定したので、巻いた後に余ってはみ出たバインディングをカンナやノミでしっかり落としています。そもそも4mm幅のバインディングとか売っていなかったのでそうするほかありませんでした。

見えないところで色々と苦労はしているんですよ?

 

一方。

指板も本来はパーフリングのあとすぐバインディングを巻きたいところですが、そうもいきません。

まずはパーフリングのところまでフレット溝を切らなきゃならんので。

dsc01000

 

ここでの溝切りの後でバインディングを巻いてしまうと、フレット溝には一切手出しが出来なくなるので、ここの時点でフレット溝の深さをしっかり測りつつ切ります。

最初からしっかり深さも測って切っておけば良かったのですが・・・なんせフレットの溝切りが大嫌いなので、何段階かに分けて切りたいんですよね。

一回目でしっかりフレット間隔どおりに切ることだけに集中したいし←これが鬼のように難しいんです。

この時の2回目の溝切りで一回目で甘かった深さをしっかり切ります。ここは臆病なくらい慎重になったほうが良いところ。とても大事なところだしね、失敗は許されない。

 

んで、溝も切れたら、ついでにこの時点でインレイもつけてしまいたい。

dsc01003

 

順番は・・・人によるんじゃないですかね。別にここで入れなくても、バインディング入れた後でも問題ないし。

単純に気分の問題です(笑)

 

インレイの形は・・・ドット。

バードインレイとか無理に決まってる。何より面倒くさすぎる。

掘るはともかく、インレイ材の切り出しがツライ・・・なので今回は普通のドットで。それにインレイのブランク材高いんですよねぇ・・・貝のほうは当然として、パーロイドでさえ意外としますし。

dsc01004

 

で、ちゃっちゃかボール盤で彫り終えました。

 

うん、まぁこんなもんやろ。

 

dsc01006

 

彫り終えましたら、インレイを埋め込みます。

 

今回は黄蝶貝を使用。

エポキシが硬化するまで、このまま一晩放置です。

 

その後、指板面から僅かにはみ出たインレイ部分を研磨し、いよいよバインディングへ。

dsc01017

 

画像では分かりずらいですが・・・6mm幅なので、はみ出ています。

これを接着完了後、余った部分をカンナ等でカットしていくわけですね。

 

最終的にはその後、またまたR付きのサンディングブロックで研磨して仕上げます。

 

 

dsc_0353

 

出来ました。

指板完成。

 

意外と手間がかかりましたが・・・こうやって完成すると中々良い感じです。

 

まぁ所詮指板でしかないので、まだまだ他に作らなきゃならんものはいっぱいあるんですけどね。

 

何気なくナットがのっかってますが、とりあえずのせただけです。寸法通り出来ているかの確認ですね。

 

 

指板が出来ましたので、ネックのほうも仕上げてしまいます。

ネックシェイプはかなり出来上がっていますので、あとはヘッド厚とボリュートの製作。

ヘッド厚はセーフティプレーナーでアッサリ終了。精々1~2mm落としただけです。

dsc01016

 

その後、いよいよボリュートへ。

今まであまり気にして製作してこなかった部分ですが、ここもちゃんと作らないとね。

画像では良い感じですが・・・6弦側がまだ少し・・・もうちょっとかな・・・。

 

ここら辺は手作業です。

ペーパーやら鬼目やすりなど、色々駆使していたはずですが・・・どうやって作ったのだろう・・・自分でも工具のチョイスから成型に至るまで、かなり感覚的に作ったのでイマイチ覚えていない。

 

まぁ・・・ある程度感覚で作ってもなんとかなるってことです(適当)

何十本と持っているギター達のボリュートを見て、それを参考にしました。

 

ま、気になるところは最終成型のときにでもやることにして、ヘッドに軽くインレイでもしておきましょう。

いい加減、何もデザインがないヘッドってのもアレだし。

これも今回初挑戦。

 

 

まぁ見事に失敗しました。何に失敗したってデザインだよね。大前提として、デッサン力以前の絵心が皆無なので、致し方ない・・・。

dsc01022

dsc01024

dsc01027

技術的なところ以前の問題でした。

 

ま、まぁいいや。

やったことが大事なわけで。

することに意義があると思うんだよボカァ。

多分、うちの工房のロゴは今後コロコロと変わっていくでしょう。

流動的と言えば良いのかな。それで許して下さい。もう勘弁して下さい。

 

OZのZTシリーズなので、こうなりました。一応説明しないと、さ。なんか色々アレだから。言い訳がましくダラダラと書いているわけさ。

一歩間違えると英語の筆記体どころか、ハングルに見えかねない・・・と作った後に思った。・・・が、言わなければ分かんないらしいので、もう言わないことにします。

あ、ちなみに掘るときはドレメルに0.8mmのビットを使用。

インレイ材は余ったアバロンパーフリングと黄蝶貝を使用。ちゃんとしたインレイ材高いんだもん。

ついでにこの時点でペグ穴も開け終わりました。

 

 

この辺で、ネック及び指板は完成間際です。

ネックシェイプをもう少し薄くしたいので、少し削って、それが終わったら最終成型に入ります。

 

と、同時に。

前回途中だったアーチ作りもある程度終了。

dsc01020

 

ケツの部分のアーチはこんな感じに作ってました。

 

四方反りカンナで地道に削り続けました。

 

とはいえ・・・全体を俯瞰するとまだ納得いっていない部分があるので、もう少しアーチも追い込みたいところですね。あとはもうペーパーヤスリとの戦いになるでしょう。ツライ・・・。

あ、ちなみにコンターも完了しています。

dsc01028dsc01033

 

コリーナなので、鋸やすりでガシガシ削って終了。

1時間もかからない作業でしたので、この2枚しか画像がないや。

 

いまさらコンターごときで手こずってたら、お話になりませんからねぇ。

 

 

こうなってくると冒頭でも言ったように木工も終了間際です。

あとは・・・

・エスカッション製作

・ネックシェイプ、ボリュート、アーチの追い込み(←ほぼ自己満足とこだわり)

・配線穴、エンドピン穴、ジャック穴、ノブやらポット穴の加工、ネックを仮付けての仕込み角を見ながらブリッジのスタッド穴加工。

 

くらいですね。最後のスタッド穴が恐らく大一番です。これで全てが決まるので。

ちなみに指板幅やスケール等は全く問題なく出来上がっています。こんな雑に作っているのに不思議ですねww

 

あ・・・サイドポジション忘れてた。まぁ覚えてたらその時つけます。なんで毎回忘れるんだろ。製作におけるサイドポジションの忘却率は異常。塗装前ならいつでもいいので、思い出したときにつけなくちゃ。

 

さてさて、かなり進んできていますが、この連休でさっさと木工を終わらせて、塗装の下地処理くらいまではいきたいところです。

何より木屑だらけの工房をいい加減、なんとかしたい。

 

あと少し。

頑張りましょ。

 

ではでは、今回はかなり長くなってしまいましたこの辺で。

 

 

 

 

本日もお疲れ様でした。

 

 

ほなー。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です