カスタム―テレキャスター、ビリー・ギボンズMod化―

こんにちはこんばんは。

 

 

雨ですねぇ…。

 

もう今日は吹けるとこだけ吹けたから良いのですが…こうも変わりやすい天気は困ります。

 

ただ。今日は、今日だけは、どんどん降ってくれて構いません。出来れば渋谷で局所的に大雨にならねぇかなって思ってます。ハロウィンですからね、たくさん降ってくれれば良いんだけどなぁ。

集まって騒ぎたいだけとか…みんなでやれば怖くない状態とか。本当に大好きなものがない人達って暇なのかなぁと思う次第。

 

基本的にお世話になっているお客さま方を見ていると、バンド組んでようがいまいが、みなさん好きな音楽や楽器にひたむきに打ち込んでいて(尚、仕事や家庭もしっかり両立している驚愕の事実)、ああいった馬鹿騒ぎをするより、好きなことがある一種の変態さん達で(超失礼)、群れてひと様の軽トラひっくり返しちゃうような人種ではないので、僕としては大変ありがたいのです…。っと、お世話になっているにも関わらず散々な言いようですが、絶対僕には言われたくないだろーな、て思うホントごめんなさい一応褒めてます!

 

なにはともあれ、ここにはああいったS2機関搭載してる量産型EV○シリーズみたいな連中は来ないので、一部の好きな方々向けの内容をいつものよーに書いていきますね。

 

 

 

ではさっそく本題。

 

本日は作業記事でございます。

内容は…リペア…というよりはカスタムに近いかな。

 

テレキャスターの塗装、組み込みと一部木工です。

内容的に前後編になるかも…。

 

オーナーさんからお持込みいただいた、ルート加工済みテレボディと、完成品ネックを使用します。

ちなみに今回も掲載許可いただいております、ありがとうございます!本当に助かります、今のところ土下座する前にみなさまご快諾いただけるので、工房主の尊厳は守られております。

で、そのテレボディをビリー・ギボンズのモデルにカスタムしてリフィニッシュ、組み込みを行うことに。

ちなみにビリー・ギボンズのモデルというと…テレのフロントP.U.無しの、リアはハム、ピックガードとプレートが特殊な形をしているものですね。無断転載がアレなので「Billy Gibbons telecaster」でググってくださいませ。

 

要は、フロントP.U.のザグリを埋めて、リアP.U.をハム用に拡張して、オリジナルピックガードを作って、各種ビス穴あけて、あとは普通に塗装(今回はオイルフィニッシュ)、組み込みを行う、という工程です。また、一部足りないパーツ類はうちの在庫から使用したり発注をかけた他は、ほとんどオーナーさんがご用意くださいました。

 

ではさっそく画像…と思ったけど受け取り後、速攻で埋め加工入ったから未加工の画像がないやw

断片的に画像たちで済みませんが、それらをどーぞ。

 

 

まずはネックから。特に今回加工は…あ、ストリングスリテイナーをつけたくらいですね。

で、このネックエンド。

オーナーさんと、ビス穴1個多いけどなんだろーね?て話していた記憶しかないです(雑)

 

 

で、これはボディ…コントロールキャビティも一部今回埋めるので、その木片です。

今回はボディがアッシュなので、埋め木も当然アッシュ。

当工房はビス穴埋め以外では基本的に元々の材と同じ木材を使用します。本音ではビス穴用の丸棒も各種用意したい…コスト的に厳しいけど。

 

1つとして同じ木などないので、大きな穴埋めだと、どうやっても木目が同じになることはありませんが、極力同じ材で、木目や木取り(板目・柾目等)も同じにして埋めます。

これは単純に僕のこだわりによるところが大きいので、つぶし塗装とかだとそんな気にしなくても良いとは思うんですけどね。僕も超稀少材とかだと埋め木の用意もままならないし、出来る限りという程度です。実際「本マホで」とか言われても困るし。

 

 

で、コレを切ったり削ったりして、キチキチまで合わせます。

 

 

 

で、叩き込んで接着→境目はアッシュの粉と混ぜたエポキシで充填。

この仕上げはインレイ加工と似ていますね。隙間なく埋めようが無意味だろーがエポキシで完全平滑面を出します。

んー…このくらいかなぁ…単純に曲面部分が難しい…。特にこの深さのザグリりを埋めるとなると相当難しいです。

 

また、本来ここの部分はピックガードの下に来るので、ここまで厳密にやる必要はないんですけどね。そもそも埋める必要がないようにも見えますが、コントロールプレートのビス穴をあける必要性から穴埋めは必須です。

で、最終的に、埋め跡とトップの平滑面をツライチにして完了。地味にセーフティプレーナーを使いました…製作用アタッチメントのくせに汎用性の高いやつです。

 

次。フロントザグリ埋め。こっちはガチです。塗装した時(今回はシースルー系でオイルフィニッシュ)木目が出るので、半端な穴埋めは出来ません。

 

まずは簡単に罫書き。

 

まぁどうやったって、同じ木目にはならないんですけどね……極力似たような部分を切り出してきました。

 

 

 

 

 

 

で、コレをラフカット。

 

 

チキンなので相当ラフです。

 

こっからチマチマ…チマチマと削りだしていきます。

 

というのもこの端材でミスったら、似たような木理の材を探さなきゃならないし、確実にさらにボディの木理から遠ざかるから。

 

 

てことで…埋め終わりました。

 

 

アッサリやっているように見えるかもしれませんが、結構大変でした。アッシュ硬いんだもん…。

 

あ、ちなみに。このサイズの埋め木になると、埋める時が結構…ドキドキします。

木槌などでは入っていかなかったので、クランプで少しずつ圧力をかけて入れましたが…その度に圧縮された空気の高い音が配線穴から漏れてきて…中々のスリルでした。そうですよね…本来キッチリ、中にピッタリ埋めるなら、その空気が抜ける「逃げ道」が必要なので、本当にピッタリ埋めるならそのくらいじゃないとダメなんですよね。※ビス穴埋めではあまりならないです。その前に丸棒の導管から空気と一緒にボンドが出てくるので。

 

なんにせよ…この「埋め」に関してはこれが限界。

難易度は相当高いです。まずザグリ深さと同じ厚さの埋め木を真っ直ぐに削るだけでも難易度高いので。

たまに埋め木でザグリを埋めている動画を見かけますが…そもそもパテやらサフを吹かないといけない時点で、完全にアウト。許されるのは木工素人さんだけ。

この段階でほぼ平滑が出せるくらい出来なくては、たとえ趣味レベルでもお話にならない。個人的にはこの時点で境い目が分かる時点でまだもう少し…なんですが…端材の木目が合わないのはどーしようもないので…あとは塗装で頑張るしかない。しかもシースルーで。最初からつぶしなんてのは視野に入っていないので、仕方ないですね。

 

で、あとは…

 

もっとも得意な分野。

 

ザグリ拡張。リアをハム用にします。

 

 

 

 

ザグリ一回目。浅めに掘ります。

というか最初の時点で思ってたんですけど、元々のザグリが若干斜めっていた?模様。

というかテレ自体が、ザグリは元々少し斜めってんのかな…作ったことないから知らんけど。

 

 

 

で、2回目のザグリで、終わり。

 

毎度のことながらザグリはアッサリです。むしろその前の位置決めとかそっちのほうがずっと時間かかります。

 

 

で、P.U.仮置き。

実はこの時点ですっかり忘れてますがピックアップ高さ調節ビス用の落とし込みザグリがまだでした。この時はアッサリ終わり過ぎて忘れていたみたい…昼間だから寝ぼけてたんでしょうね。

 

 

 

ブリッジ仮置き中。

 

リアはこんな感じになります。

 

 

 

 

そんでもって木工はひと段落して…ピックガード製作に移ります。

 

 

まずは…簡単に製図デザインをおこします。

 

ただ、テレの製図は実寸ですがピックガードは大雑把なデザインです。

というのも探し回った参考画像が荒かったり、斜めって映っていたりでトレース元としてあまり使えなかったので…大まかに作った後は現物に合わせて調整します。

 

で、これでピックガード部分のみ出力し…

 

ピックガード材(アイボリー3プライ)に貼り付けて切り出し。

 

 

 

 

 

 

ラフカット後…この時点でまだまだ大きいです。

 

 

 

 

これを削って削って現物に合わせて…エッジを落としたり、ビス穴をあけたりしつつ…

 

ピックガード成型はだいたい完了。

 

正確にはビス穴用の面取りなど細かいシェイプの修正をこの後に行っています。

 

 

 

 

で、いよいよ塗装に入っていくわけですが…この時点で結構な長さになってしまったので、やっぱり後編にて書いていきます。

塗装も塗装でそれなりに大変だったので、収まりきらないかなぁ…。

 

 

 

 

 

てことで、中途半端な終わりになってしまいましたが、出来る限り後半も近日中に上げたいと思います(多分)

 

 

 

 

 

それでは、本日もご覧いただきましてありがとうございました!!

 

 

 

寒くなってまいりましたので、皆々様もお身体、体調等崩さぬよう温かくしてお過ごしくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

ではでは、お疲れさまでしたー。

 

 

 

 

 

ほなー。

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