リペア―テレキャスター、2ハム化とネック交換②―

こんにちはこんばんは。

 

 

もう12月ですか、早いですね。

 

季節も一気に冬になりました。ていうか秋とか一瞬で過ぎていったよーな。

 

東北では長い長い冬の始まりです。もともと引きこもりの僕ですが・・・より一層おうちから出なくなりますね。

でも冬にも良いところはあって、

日照時間が短い=夜が長い。超夜型人間の僕には気分的に過ごしやすいです。朝方、「あぁ・・・外が明るい」て凹まなくなるので。

空気も澄んでいるし。だから夜空も綺麗ですし。引きこもりの僕ですが、深夜のお散歩ドライブは大好きなので・・・良い季節ですね。

 

ていうか昼型の仕事してるくせに、いつまで経っても夜型の生活リズムが染み付いて矯正されないなぁ・・・。

アレだ、バースタッフ時代からはじまり、その後空港で24時間(以上)勤務なんかしてたから・・・長年ぶっ壊され続けた生活習慣はそうそう簡単には治らないのでしょう。

 

こんな僕なので自分ではすでに修正不可能・・・誰かリペアしてくれませんか?wムリか、ムリだね。

 

 

さ、アホなこと言ってないでとっとと本題に入りましょう。

 

今回はリペア記事です。

 

前回のテレキャスの続き。

先日お渡しが済んだので・・・いちおうギリギリ納期には間に合いました。ヨカッタヨカッタ。

これで他の依頼にも時間が割けそうです。もちろん製作にもね。

 

とはいえ、今月は接着やらタッチアップ、塗装の剥がしからのリフィニッシュなんかが多くなりそうで、待ち時間のほうがメインになりそうなんだけれども。

 

それはともかく・・・前回はどこまでいったんだったかな・・・。

 

ネックエンドやブリッジを穴埋めして、ザグリを一部拡張して、不必要にピックアップを磨いてたりしていたんだった。

 

今日はその続きからですね。

 

てことで、まずはこちらをどーぞ。

 

 

テレの2ハム化、ということなのでピックガードの拡張ですね。

 

フロントのシングル用窓は大きく拡張して、

リアもエスカッションマウントにするので、一部干渉する部分があるため、そこも少し広げます。

 

 

はい、こんな感じになります。

フロントに関してはかなり寸法ギリギリ、ピッタリ嵌るようにしてあります。

エスカッションにマウントしてからピックガードにビス止めするのだから、ぶっちゃけここまでシビアに作る必要はなかったんだけどね・・・。

シングル用のビス穴跡も気になるといえば気になるけど、極力カットする部分は少なくしたい、という考えから、こうしました。

 

うーん、ボディの木材もそうですが・・・基本的にモノ作りなんてのは、掘ったり削ったり切ったり・・・ていう「引き算」ですから、あんまり引きたくない、ていう僕個人の貧乏性が発揮された結果です。

ま、どーせ見えない部分なのでこんなもんで十分です(ザックリ)

 

あ、ちなみにカットはジグソーさんに活躍していただきました。お久しぶり。

恥ずかしながら糸鋸盤もってないんですよ。別に高いわけじゃないから導入してもいいんですが・・・アレ、結構ムダに場所を取るタイプの工具なんで・・・バンドソーやボール盤より遥かに出番が少ない子のために確保してやるスペースは今のうちの工房にはないんだ・・・。

あったらあったで便利なんですけどねぇ・・・。ジグソーである程度代用できちゃうからなぁ。

 

近頃めっきり使う機会の減ったジグソーさんですが、しっかり場面によって刃を使い分けて、最大切削幅以内で使用するには切り口も綺麗に仕上がるし、とても使える子なんですよね。まぁボディの切り出しには正直力不足感は否めないんですけれども。

 

 

で、ピックガードの拡張もサックリ済ませましたら・・・

 

エスカッションの調整です。

 

オーナーさんからお預かりしていたエスカッションなのですが、これでは厚すぎて弦と干渉します。

 

てことで、底面側を削って調整します。あ、もちろん許可はいただいていますので、遠慮なく削ります。

 

 

またまたパワーツールの登場。といっても安物だけど。

今回・・・に限らずリペアで使用する電導工具類は安価なものでも十分威力を発揮してくれます。

これもあると便利なベルトサンダーさん。結構前に導入したものですが・・・地味に記事では初登場、かな?(うろ覚え)

 

小物作りには使えます。本気の製作にはあんま出番はありませんが。

 

専門学校なんかだと、このベルトサンダーをかなり大きくした機械を使って成型なんかの削りを行っているようですよ。

個人製作では、そんなもん全く無用の長物なので、持ち運びできるこの程度のもので十分です。

安いしね。

ルーターだのバンドソーには何万円も平気で吹っ飛ばすくせに、ここらへんは安物で済ませます。僕を含めて末期の諸先輩方はみんなそうだったりしますw

 

 

おっと話が逸れた。コイツのおかげでサックリ終わりました。

 

・・・うん、まぁこんなもんやろ。

 

 

 

最後にサンディングブロックで平面を完全に整えて、完了です。

 

 

 

で、次はっと。

 

 

今回は2ハム化ですので・・・配線作業です。

 

これはオーナーさんからお預かりしたピックアップの配線(前回ムダに磨いていたやつである)

 

ホットとコールドがすでに準備されていて、あとは配線するだけで良い状態でお預かりしたのですが・・・よく見るとコールドのほうがちょっと切れていますね・・・。

 

てことで、皮膜を剥いてもう一度アース線と結線しておきます。

 

えっ?その作業の画像?ないよ?簡単過ぎてあっという間に終わるもの。

 

 

 

 

 

 

で、コントロールプレートに新しいポットをセットして・・・

 

 

 

 

 

配線終了。←この間、僅か画像2コマ。

 

 

 

 

ちなみに今回は一般的な2ハムの配線です。

 

テレギブというと、いくつか配線パターンがあるんですよね。ポットを250kで使用する場合もあるし、コンデンサをもう1個使うパターンもあります。

まぁ、そこら辺は今回外したポット類をちょっと弄れば使いまわせるので、あとはお好みということで。

 

そしてそのことを先日お渡ししたときオーナーさんに伝え忘れていたなぁ、と今さら気づいたw作業工程やらなんやらが増えると伝えなきゃいけないことが増えるので、どーしても抜けが増えるんですよねぇ。ま、今度お伝えしとこ。

 

で。

 

配線が済んだので、マウントしてしまいましょ。

 

フロントに関しては寸法キッチリで切り出したため、エスカッションビスを使っていない状態で、しっかり固定されていたりします。

調整のためにもう少し遊びがあっても良かったかもしれませんね。

 

あと地味にタッチアップも行った形跡があります。

 

・・・が、自分では全く満足いっていないタッチアップです。

フェンダーの89年製ということで、塗装の状態もやはり経年でトップも剥げかけていますので・・・下手にやり過ぎないようにしました。

どうせなら剥げている部分も含めて全体的に塗装をしてクリアも吹きなおしたいところですし。

 

最低限穴埋め後の木地が消えただけで妥協しておきましょう。

 

 

 

で、前回のネックエンドの平面出しも終わっていますので・・・

 

 

 

 

穴あけをし直して・・・ボディに取り付けて、と。

 

 

 

 

出来ました。

 

 

 

テレキャス、2ハム化完了―。

 

 

音もやはりテレキャスの性格もありつつハムの音もしっかりして・・・結構良いですね、ちょっと気に入ってしまったw

やっぱりテレは良いなぁ。そのうちしっかり作ろう、と思いました。

まぁテレだったらアッサリ作れるんだけども。

 

 

とりあえず、ブリッジをつけるとタッチアップもあまり目立たないので・・・まぁこんなもんかなー・・・。

 

 

少し気になる点としては、交換したピックアップがダンカンのSH-1(フロント)とSH-4(リア)ですので・・・リアのピッチが僅かに合ってないくらいかな・・・トレムバッカー(TB)とかなら問題ないんですが・・・それだとテレギブとはちょっと外れるのかな・・・難しいところですね。そしてそこら辺あんま詳しくないのでw←特定モデルとかにあまり拘らないんで・・・ごめんよw

 

あ、もちろんSHでも十分音はしっかり拾うので全く問題ないです。

 

自分が作るときは気にしている程度の話なので。

 

ブリッジとピックアップ関係の絡みは以前にも書いているので、今回は控えます。

極論、ピックアップやブリッジなんて好きなもんのっけときゃいいんです。

ファンフレットや多弦じゃなければ、基本的にブリッジなんて何を使ってもいいんだし。

まぁレスポールとかアーチの大きい(正確にはネック仕込み角が大きい)、アーチトップとかだと弦高の問題もあるから一概には言えませんけども。

 

 

 

とにかく、結構作業量の多いリペア(改造?)でしたが、なんとか終えられました。

 

次は他にお預かりしている子のリペアと・・・オーダーですね。

 

もう12月ですが・・・今年も本当にギターばかりだったなぁ。好きなことをしているときが一番幸せですね。めっきり弾く時間が減った気がするけどw

 

 

そして少し早いですが反省もしておりまして・・・。

 

ぜ、全然忙しくないっす!

 

本当に嬉しくて光栄なことですが、依頼を複数いただいて、それが納期にも影響している現状、いくらオーナーさん達が好意で待っていて下さるからといって、それに甘えてはいけないと思う。絶対にそれはダメなことだと思う。

 

もちろん塗装関係やらオーダーなんかだと納期はどうしても結構いただいてしまいますし、リペアでも相談の結果、当初より作業内容が変わったりもして納期に関係もしてしまいますが・・・だからといって伸ばし伸ばしになって良いということではない。

 

急ぎでももちろんお受けできます。僕自身が時間をしっかりやり繰りすれば良いだけなので、オーナー様方が気にする必要なんかございませんので、気兼ねなく、それこそ相談でももちろん大歓迎ですので、お問い合わせくださいな。

 

 

どーしてもねぇ・・・ここ最近は良くお世話になっているオーナーさん達からよく心配していただいて・・・この前なんか生存確認まできたしねww

 

何人もの方々から「大変でしょうから」と言われてしまうと、とても嬉しい反面、申し訳なくなってしまうから。頑張らないとね。

 

ありがたいことに、依頼はどんどん溜まっている状況ですが・・・頑張れば多分いけると思うんですよね。本業のほうの繁忙期もある程度落ち着いてきたし。あえて何件溜まっているかは言わない・・・い、言えないw

 

 

そもそも僕なんぞに大事な大事な楽器をお預けしていただいたりオーダーしてくださる方々なわけで・・・その時点で相当懐が広いのは確実で。

 

 

結果でお返ししましょう。それくらいしか出来ることはないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

と、いうことで。

良い具合に夜も深くなってきたので・・・そろそろこの辺で。

 

 

 

 

本日もご覧いただきましてありがとうございました!

 

 

 

 

ほなー。

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